エルニーニョ関連を探る 日本農薬、ホクトなど

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気象庁は10日、今夏、5年ぶりにエルニーニョ現象が発生する可能性が高いと発表した。

■海外では…

エルニーニョ現象が6-8月に発生すると、オーストラリアや北米大陸東部、大豆の主要生産国であるブラジルなど南米大陸北東部などで少雨となりやすく、干ばつに見舞われやすい。インドや東南アジアは高温になりやすく、季節によってはパーム油の一大産地であるインドネシアや砂糖の主要生産国であるインドなどは雨不足に。

前回の2009年では、干ばつに伴う穀物価格上昇をにらみ、コモディティー・アナリストが特に「大豆」「パーム油」「砂糖」について「強気」としていたことが思い出される。丸紅(8002)などの存在感が高まることに。ちなみに、砂糖については「砂糖が上がると金が下がる」=(砂糖はインドの農家の収入源。主たる金需要は花嫁に持たせる持参金ゴールド)といわれている。

価格が下がりやすいものもある。一部アジアでの乾燥した気象は、コーヒーやカカオ豆などにとって好条件となるため。世界価格が抑制となれば、スターバックス(2712・JQ)ドトール・日レス(3087)などにプラス。

日本農薬(4997) 週足

日本農薬(4997) 週足

■日本では…

夏にエルニーニョが発生すると、日本付近では太平洋高気圧の張り出しが弱まり、長梅雨や冷夏になりやすい。冷夏で米騒動に発展した1993年のほか、2003年、09年あたりの物色動向が参考になる。

天候不順が“思惑材料”になるのは農業関連。夏場の低温、日照不足はいもち病などにつながりやすく、日本農薬(4997)など農薬関連が人気化した経緯がある。

米卸大手の木徳神糧(2700・JQ)もそう。米が不作かどうかは、主要地である東北地方の8月の天候次第。流通在庫にもよるが、1993年の米不足の際は実際に業績が向上した。

ホクト(1379) 週足

ホクト(1379) 週足

天候不順に伴う野菜の高騰から「野菜工場」を手掛けるカゴメ(2811)や、「キノコ工場」のホクト(1379)などが買われたことも。

東京ガス(9531)などガスも冷夏関連。気温の低下は給湯時のガス販売にプラスに働くため。ラウンドワン(4680)も長梅雨で暇つぶし需要の恩恵を受けた。

エルニーニョ現象発生年は梅雨の末期に大規模水害が生じたことも思い出される。1957年の長崎県諫早、82年の長崎、2003年の熊本県水俣など。そういった背景からライト工業(1926)

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