Mr.009の新興市場 好業績銘柄を待ち伏せ ソフトクリエイトHDと電算システム

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中小型株市場は、3月下旬からのリバウンド局面に一巡感が意識される中で、上値の重い展開となりそうだ。東証マザーズ市場の売買代金は1000億円前後での横ばいが続いており、一段のリバウンドには売買代金の増加が待たれる。好業績が狙える企業をしっかりと選別しておきたい。

今回はソフトクリエイトホールディングス(3371)電算システム(3630)を紹介する。

ソフトクリエHD(3371) 週足

ソフトクリエHD(3371) 週足

ソフトクリエイトホールディングス(3371)は、企業のEコマース(電子商取引・EC)を支援するECソリューション事業を中核に、システムインテグレーション(SI)やビジネスアプリケーションソフトの開発など幅広く展開している。

主力のECソリューション事業では、大手有名ブランド企業を主要顧客とし、800社以上の実績を誇る。業界シェアも過去5年連続でトップを堅持している。ECソリューション事業における顧客のニーズは、単なるWebサイトの構築・保守・サポートから、収入増大を目指すマーケティング支援へと大きく変化している。同社はニーズの変化に機敏に対応して50人体制のチームを構築し、「Webプロモーション」に注力している。実質的な内容はインターネット広告代理店と類似する部分もあるが、同社は自己の顧客企業において売り上げを拡大するための施策を打ち出し、事業を拡大する方針だ。

同社はこれまでの事業内容からSI企業と見なされており、それが株価バリュエーションも含めた評価の基盤となっている。しかしながら、同社はSI業界からデジタルマーケティング事業へのかじを切り、専業の広告代理店に劣らないWeb運用支援を展開しようとしている。こうした流れの中で、相対的にバリュエーションの高いデジタルマーケティング市場の評価が変わり、企業価値の見直しが進むことも期待される。

電算システム(3630) 週足

電算システム(3630) 週足

電算システム(3630)は、岐阜県下の民間企業に情報処理サービスを提供することを主たる目的に1967年に設立され、現在では全国を対象に事業を展開中。情報サービス事業と収納代行サービス事業で事業展開を行っている。

情報サービス事業では、情報処理サービス、ソフト開発、SI、商品販売などの情報サービス全般をワンストップで提供している。

事業のもう1つの柱が収納代行サービス。コンビニ、郵便局での払込票による取扱件数では業界第2位のポジションにある。さらに近年は、ウエスタンユニオン社と提携し、コンビニを窓口にした国際送金サービスを開始した。これは国際送金サービスを行っている銀行に口座を持たない人にとって利便性が高い上、手数料の点でも魅力度の高いサービスとなっている。

2013年12月期は売上高が前期比5.1%増、営業利益が同12.5%増、経常利益が同10.1%増、当期利益が同14.8%増と増収増益でおおむね良好な決算であった。同社は16年12月期を最終年度とする中期計画を策定しており、3年間の年平均成長率は売上高が12.6%増、営業利益が21.9%増となっている。13年10月にはGoogleクラウドサービスの拡大に向けてNTTドコモ(9437)と業務提携をしており、高い売上高成長シナリオの中核にあると推測される。

注目すべきは、収納代行や国際送金サービス、Google Appsなど成長分野の事業を複数手掛けていることに加えて、それらの事業において、業界2位という高いシェアを有している点だ。同社の高シェア・高成長事業は、今後積極的に評価されてしかるべきであろう。

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