焦点 西武HD サーベラスの換金売り手法に関心

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ブロックトレードも?

西武HD(9024)の大株主・サーベラスは、仮条件が1,600-1,800円と想定以下であることから、再上場に際して売り出しを中止することになったが、これを受けて市場関係者はその換金手法に関心を寄せている。

現状、ロックアップにまつわる訂正目論見書は提出されておらず、このままいけば、サーベラスの保有株は上場から半年間ロックされ、換金売りは上場から半年後ということになるが。

ただし、西武HDに限らずほかの上場案件においても、ロックアップ条項にはほぼ必ず、「主幹事会社の事前の書面による同意なしには売却等は行わない」という文言が添えられている。裏を返せば、主幹事の証券会社が事前に同意すれば、ロックアップ対象者も売却できることになる。

それでは、ロックアップの“拘束力”はどの程度なのか。ある大手証券は「当社の場合、天変地異などがない限り、ロックアップ契約を遂行するようにしている」とし、拘束力は決して弱いものではないようだ。ただ、「過去、他社主幹事案件において、ロックアップ期間中にロックアップ対象者がブロックトレードで売却したケースもあると聞いている」(同)とのこと。

こうした例を基に、市場からは「サーベラスも、西武HD株式を1株2,000円以上、できれば2,300円程度で、ある程度まとまった株数を引き受ける投資家が出てくれば、ブロックトレードで換金するのでは。問題はその価格で引き受けてくれる投資家がいるかどうか」との見方が聞かれる。

値付けをめぐる攻防で、サーベラスが売りたい価格が見え見え。つまり、当面の上値のメドも見え見え。仮条件の下限(1,600円)付近で決まれば多少妙味があるのでは、と言われている理由もそこにある。

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