IPO社長会見 丸和運輸機関 小売り特化の3PL拡大

IPO 個別 社長会見


配当性向は30%がメド

和佐見勝代表取締役社長

和佐見勝代表取締役社長

丸和運輸機関(9090)が8日、東証2部に新規上場した。初値は公開価格3,400円を9%下回る3,100円。上場当日の記者会見で同社の和佐見勝代表取締役社長=写真=は次のように語った。

小売りに特化した3PL事業…1970年にトラック1台から創業し、73年に会社を設立、42年目を迎えた。91年に業界に先駆けて”3PL”(サードパーティ・ロジスティクス=低温食品物流、医薬・医療物流、常温物流)事業に参入し3PLの拡大や発展に努めてきた。これを小売りのお客さまに採用していただき、店舗オペレーションの改善による販売力の強化、物流コスト圧縮による本業への投資拡大などお客さまの利益拡大に寄与している。

先行投資活発化…昨年11月に神奈川県相模原市に大型の物流センターを開設したほか、将来に向けた人材確保にも積極的に努めている。今年の入社は172名、昨年は147名。企業は人なりを基本に今後5年で1,000名を確保したいと思っている。建設業界などと同様にこの業界も人手不足。今回の株式公開の狙いに知名度アップによる優秀な人材の確保もあった。

今後の事業戦略…低温・食品物流に経営資源を集中させることで地域一番店の食品スーパーを新規に開拓していく方針だ。その対象は年商規模で300億-500億円で既に全国80社余りに絞り込んでいる。そのために物流拠点を現在の24カ所から将来的に70カ所にまで広げていきたい。成長著しいネットスーパーへの取り込みも重要視している。

業績見通し-2014年3月期は売り上げは順調に伸びそうだか、利益面では先の神奈川での大幡物流センターへの投資が影響して減益が避けられない。今15年からは経常利益率で6-7%程度は確保できそうだ。配当性向は30%をメドにしている。また、東京でオリンピックが開催される20年までに売上高も現状の約2倍となる1,000億円を目指したい。

<記者の目>
上場で「桃太郎便」の知名度は一段とアップしよう。人材確保など好循環も期待できそう。ドラッグストアや大手スーパーとの取引があり、経営の安定度は抜群だが、その一方で利益成長のシナリオが見えにくい。

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