IPO社長会見 CYBERDYNE(7779) 来3月期に損益ブレークイーブンへ

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山海嘉之社長

山海嘉之社長

ロボットベンチャーのCYBERDYNE(サイバーダイン、7779)が3月26日、マザーズに新規上場した。初値は公開価格の2.3倍にあたる8,510円。上場当日の記者会見で同社の山海嘉之社長=写真=は次のように語った。

人支援産業を創出…科学技術は人や社会の役に立ってこそ意味があると考えており、当社は医療や福祉、生活支援、人間があまりやりたがらない分野に加えて、ヘルスケア、脳梗塞(こうそく)予防などにつながるバイタルセンシングを事業の軸としている。「人支援産業」をつくることが目標。

国内外とも展開準備着々…ひと足早くEU(欧州連合)圏全域で医療機器として販売可能になった。中でドイツでは昨夏に公的労災保険の適用となり、週5回3カ月の計60回利用でかかる420万円の全額が労災保険でカバーされるようになった。米国展開に向けてはFDA(米食品医薬品局)に提出する書類を作成中。日本においては、昨年3月に治験がスタートした。治験は今夏あたりに終了する予定で、それから数カ月後に申請をする考え。申請のタイミングとしては年内を視野に入れているが、年明けになる可能性もある。

来期売り上げは3―4倍へ…今2014年3月期の売上高は前期比1.6倍。来15年3月期の売上高は今期比3―4倍になるとみており、損益面についても来期にはブレークイーブンとなることを目指す。

種類株を利用した初のIPO…新産業を創出し、会社のバリューを高めていくことが、株主還元につながると考えている。「人や社会に役立つ」「人や社会が直面する課題を解決」するという“軸”がブレないようにするために種類株を発行している。軸をブラさず、本当に早いスピードで事業展開したいと考えており、種類株によってそれが明確に進められるのではないかと考えている。

<記者の目>
東証の兜クラブで行われた記者会見も大盛況。IPO(新規上場)会見にはあまり出席しないような媒体も含めて大勢の記者が詰めかけ、同社に対する世間一般の関心も今後高まっていくことと思われる。

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