「モーニング営業」が熱い 消費増税対策の側面も

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モスフード(8153)など“モーニング営業”を強化する外食が増えてきている。健康志向の高まりや高齢者人口の増加で、社会全体が「夜型から朝型」にシフトしつつあることが大きな背景。4月からの消費増税への対策にもなり、朝食需要の取り込みに積極的な外食株に注目したい。

ALサービス(3085) 日足

ALサービス(3085) 日足

中でもアークランドサービス(3085・JQ)は要マークだ。同社はカツ丼専門店「かつや」を直営、FC(フランチャイズ)で展開している。

同社は昨年6月から、開店時間を午前10時30分から午前7時に早める「モーニング営業実施店」を一気に増やし、前12月期末現在で直営店(103店)の93%が導入している。

モーニング営業時間帯の平均売上高は月30万円台前半で、損益分岐点を大きくクリア。通常メニューに加え、とんかつのサイズを少し小さめにした「朝ロースカツ」、ご飯の量を少し減らした「ミニカツ丼」など、「かつや」らしい朝用メニューが男性会社員や建設作業員から好評で、売り上げが好調に推移している。

モスフード(8153) 日足

モスフード(8153) 日足

モーニング営業実施店は、朝食需要の取り込み効果に加え、営業開始時間を早める代わりに営業終了時間を午前0時30分(従来は午前1-2時終了)に早めることで、深夜の割増時給の抑制を実現しており、店舗運用の効率化効果も。また、今後、深夜の働き手を確保しにくくなると予想されており、そうした人手不足対応も兼ねた取り組みとなっている。会社側は直営店での実績を基に、全国141店あるFC店にもモーニング営業を波及させたいとしている。

テイクアウトも好調だ。もともとテイクアウト比率は20%とほかの外食業態に比べ高めだが、店舗内に持ち帰り専用コーナーを設けたところ、テイクアウト比率が40%程度に高まる店舗が続々登場。会社側は持ち帰り専用コーナー併設店を前期末の25店舗から今期末には80店舗へ増やす考え。

このように「1店舗当たりの売り上げ・客数の最大化」に向けた取り組みが着実に成果を挙げているアークランドサービス。業績も順調に拡大しており、今期は売上高170億円(前期比13%増収)、経常利益25億5,000万円(同8%増)と連続増収増益見通し。既存店売り上げの前提計画(前期比±ゼロ)に対し、今期がスタートした1月は前年同月比6.3%増、2月も同1.4%増と計画を上回って推移している。

株価は高値更新基調ながら、PER14倍と依然として割安水準にある。引き続きジワジワと水準を切り上げる展開が続きそう。

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