IPO社長会見 ダイキョーニシカワ(4246) 「世界で戦う」ための基盤整う

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岡徹社長

岡徹社長

ダイキョーニシカワ(4246)が3月13日、東証1部に新規上場した。初値は公開価格比12.4%高の1,799円。同日、一時1,975円まで買われる場面も。上場当日の記者会見で同社の岡徹社長=写真=は次のように語った。

世界トップ製品…当社は、マツダ向けのフルサービスサプライヤーとして長年鍛えられた技術力に強みを持つ、総合樹脂製品メーカー。ジー・ピー・ダイキョー、西川化成などによる経営統合から7年が経過し、グループには、内外で連結子会社15社、関連会社2社、そのほか関連会社1社を擁する。主力とする自動車樹脂製品では、外装部品、内装部品から、複雑な形状のエンジンルーム部品までさまざまな分野の樹脂化に成功。エンジンルーム部品である樹脂製のオイルストレーナーは、世界トップシェアを握る。

開発強化…外装部品では、ボディ部品を差別化の戦略商品と位置付けている。昨年10月に販売開始したダイハツの新型タントにも採用されている。ダイハツのシンガポール工場近くに両社の合弁会社、エイエフティーを置き、先駆的な製品の開発を担っている。「樹脂製バックドアのダイキョーニシカワ」と呼ばれるのが当面の目標。一方で、ガラスの樹脂化(樹脂ガラス)なども開発中だ。

経営統合時からの目標…初値が公募価格を上回ることはうれしく思う。株価は市場が決めることだが、しっかり評価してもらえるよう、業績向上に向けて経営努力をしていきたい。株式上場は、2007年4月の経営統合時から目指してきたこと。世界で戦うべく、事業規模の拡大を目的にしたものだが、それには株式上場に伴う経営管理体制の整備なども不可欠だった。今回、業績の拡大や市場環境好転もあって、実現に至った。

脱マツダ依存…特定の顧客(マツダ)への依存度を引き下げることも目標だ。マツダ向け事業の成長をしっかり維持しながら、それ以上にほかの顧客向けを伸ばすことで、構成ウエートを下げ、事業の安定化を目指す。マツダ自身も望んでいることだ。海外での日系メーカー向け供給拡大などにも取り組んでいきたい。

<記者の目>
会見では、「比率はご勘弁を」としていたが、マツダ依存度は7割弱とみられる。「国内で大きな顧客に育ち、今後ビジネスが増えていく」とするダイハツなど他社向けの広がりが評価のカギとなりそう。PER面で割安感強く、相場的には、4月末TOPIX組み入れを視野に入れた動きも想定されてこよう。

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