話題銘柄をテクニカルで斬る 株式市場の歴史に残る400万NISA口座の買い付け最終コーナー到来に投資妙味!

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2014年3月年度末の相場も最終コーナーに入る。銀行、生損保、投信委託など金融機関の運用担当者は年度末のパフォーマンス勝負だ。3月14日は、指数先物取引やオプション取引のメジャーSQ(特別清算指数)であり、日経平均株価の先物やオプションの権利行使価格で考えれば1万5,000円や1万5,250円、1万5,500円などが運用目標として意識される。

証券会社の営業体から見れば、年度末の最終月、決算月の営業収益目標を意識すれば、最後のダッシュで「弱気は禁物」。東証出来高も増加しやすい時期であり、証券取引所の日々公表銘柄や信用規制銘柄の動きにも注意が必要だろう。今後5年以内に70兆円とも100兆円ともみられる資金が株式市場に流入すると言われた400万を超えたNISA(少額投資非課税制度)口座。その買い付けは年初不発に終わったが、3月期末配当権利取りなら、年内、最後の機会だ。配当金非課税の恩恵を受けるためには、3月26日が権利付最終売買日だからだ。

他方、財務省から見れば、法人税など税収増を計るためには、株価指数の下落は、有価証券を運用、保有する企業の経常損益に直結、当期純利益に連動し、課税所得とは異なるものの、株価下落に起因する減益は、税収上好ましくない。昨年の東証の大納会には安倍総理、大発会には麻生副総理が出席され、デフレ脱却、成長戦略推進を力説されていた。勝負の年度末、仮にウクライナなどで予期せぬ事態が起きても、政府、財務省、日銀の三位一体の株価支持策の発動も想定されよう。黒目の外国人投資家の登場か。

また、この時期のGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用方針変更のリリースも意図的に見える。2月に頻繁に見られた日銀のETF(上場投信)購入もあり、株価指数の下値不安は薄らいだ。さて、配当取りの発想で、今後の高配当利回りの動きを確認したい。インカムゲインとキャピタルゲインの両方を狙う投資戦略が有効かどうかの見極めである。

NISA口座買い付け対象を意識して東証1部上場企業で分析する。その市場で6.0%以上の高配当利回り銘柄は、3月7日時点で、わずか4銘柄。リソー教育(4714)ザッパラス(3770)アクセル(6730)アサツー・デイ・ケー(9747)である。配当利回り10.7%のリソー教育は証券取引等監視委員会から粉飾決算との認定を受けたので場外し、3銘柄で分析する。ここでは、「業績見通し」を一切考慮しない。高配当利回りの裏返しは株価低位、株価低位の理由は業績見通しに難点とも考えられるが、テクニカル分析では「株価に森羅万象は織り込み済み」だ。

分析方法は、NISAが話題に上った2年前にさかのぼるため、過去2年間の週足ラインチャートと出来高、サイコロジカルライン(以下サイコロ)で行う。結論はマチマチとなり、配当取り人気も一様ではないということ。

ザッパラス(3770) 時価買いも上値は限定的

3770週足は、2013年4月の高値1,051円から急落も安値は6月の683円とほぼ12年9月の安値688円に面合わせし下げ止まり、7月に768円と小反発。再度、下落も8月の安値は670円と限定的で680円に下値支持線がある。14年3月に週足は、再び700円を割り込み下値支持線に接近(日足では割り込む)、サイコロは38と13年6月以降ではボトム圏を示唆した水準に並んだ。時価買い。13年4月の高値1,051円と14年1月の高値800円を結ぶトレンドラインから、目標値は750円と投資妙味小さいが、これを上抜くと800円。

アクセル(6730) サイコロの動きから一段高期待も

6730週足は、ダブルトップの形成となった2013年3月の高値2,194円から、上値切り下げの下降相場に突入。2,194円と13年9月の高値1,986円を結ぶトレンドラインに14年1月の高値も頭を抑えられ、下げに転じ2月に1,629円の安値を付けた。3月に入り、この2月安値水準でもちあい継続、下値固め。出来高は増えず、サイコロも53とボトム圏を示唆していない。打診買い。目標値1,750円。ただ、13年12月から14年3月までのサイコロの動きは、12年7月から10月までと、13年6月から9月までの動きと酷似。となれば、今後サイコロは75を超えることとなり一段高も。

アサツーDK(9747) 底値圏に到達、反発の2,700円目標

9747週足は、2013年5月の高値2,740円、7月の高値2,741円、10月の高値2,706円と2,700円に上値抵抗線がある。直近の高値2,706円から下落し、14年3月に2,200円を割り込んだ週足は、2,090円の下値のネックラインに接近した。時価買い。出来高は14年1月以降、増加傾向にあり、サイコロは23と過去2年間で最低水準にあり、底値を示唆し、反発は時間の問題だ。目標値は2,700円。

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