Mr.009の新興市場 戻り売りで上値抑制を警戒 業績重視でエスプールとシステム ディ

セクター 個別


中小型株市場は、積極的なリスク・オンムードが強まりづらい中で、引き続き上値の重い展開となりそうだ。大型株よりも値動きの軽い中小型株へと資金が向かいやすいとみられるが、2月の急落による需給環境の悪化の影響も残っており、戻り待ち売りが上値を抑えることになろう。

今回は業績重視でエスプール(2471・JQ)システム ディ(3804・JQ)を紹介したい。

エスプール(2471) 日足

エスプール(2471) 日足

エスプール(2471)は、ロジスティクスアウトソーシングサービスと、携帯電話販売やコールセンター業務などへの人材派遣サービスが主力で、第3の柱として障害者雇用支援サービスが急成長。M&A(企業合併・買収)も含めた積極投資によって、中期計画最終年度となる2016年11月期に売上高100億円、営業利益率5%の達成を目指す。

1月15日付で発表された13年11月期連結業績は、売上高が前期比8.6%増の53億6,500万円と5期ぶりの増収に転じたほか、営業利益も同37.2%増の6,600万円と回復基調が続いた。障害者雇用支援サービスの売上高が前期比3倍増の2億1,200万円となり、本格的に収益貢献し始めたことが主因だ。

14年11月期も売上高が前期比11.8%増の60億円、営業利益が同127.6%増の1億5,000万円と拡大基調が続く見通しだ。障害者雇用支援サービスの成長が続くほか、前期に赤字だった除染業務やキャンペーンアウトソーシングサービスなどの収益改善が見込まれるためだ。

また、14年1月より新たにスタートした東京電力管内のスマートメーター設置に関連する業務も、収益貢献が期待され、会社計画は増額の可能性が高いとみられる。

同社は13年12月に第三者割当による新株予約権を発行、最大で4億200万円を調達する。調達資金は主に貸農園の取得、設備投資に充当するほか、人材派遣事業におけるM&A資金にも活用していく。08年秋のリーマン・ショック後の経営危機を乗り越え、攻めの経営に転換した同社の今後の展開が注目されよう。

システムディ(3804) 日足

システムディ(3804) 日足

システム ディ(3804)は、業種特化パッケージソフトの開発・販売を手掛けている。事業部門は顧客の業種により、学園ソリューション、ウェルネスソリューション、ソフトエンジニアリング、薬局ソリューション、公教育ソリューション、公会計ソリューションの6つに分類されている。私立学校向けのパッケージソフトは、業界のデファクトスタンダードを確立。

13年10月期は売上高が前期比11.4%増の21億7,100万円、経常利益が同654.4%増の1億3,200万円と、大幅な増収増益となった。12年10月期の営業利益が大きく落ち込んだ理由の1つに公教育ソリューションで費用が発生したという要因もあり、大幅な増益はその反動増という側面もある。

14年10月期の会社側業績予想、売上高で前期比11.0%増の24億1,000万円、経常利益で同13.4%増の1億5,000万円を予想している。現在の受注残高も考慮すれば、予想の実現可能性は高いと想定される。

同社では16年10月期を最終年度とする中期経営計画を策定しており、売上高30億円(13年10月期実績比38.2%増)、経常利益4億円(同202.0%増)を目指している。内訳としては、新規事業である公教育ソリューションと公会計ソリューションで売上高9億円を創出する。年間50%増収を3年間続けるということは決して簡単ではないが、こうした目標を宣言している点に同社の自信を感じることができる。

また、業績の拡大局面を迎えているにもかかわらず、PBR(株価純資産倍率)でJASDAQ平均(1.45倍)を下回る水準も注目される。

戻る