CYBERDYNE(7779) 3月26日、マザーズに新規上場。世界が注目する革新的技術ベンチャー

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CYBERDYNE(サイバーダイン、7779)が3月26日、マザーズに新規上場する。

■ロボットベンチャー

同社は、サイバニクス技術を駆使したロボットスーツ「HAL」を、医療・介護福祉、重作業などで展開するために設立された筑波大学発ベンチャー。HALを装着した人の身体能力を改善・補助・拡張できるほか、HALを使ったリハビリにより脳神経機能が回復・復活する例も存在する。

HALは動作原理レベルから周辺領域も特許で強力にプロテクト。ハードについてもほとんどのパーツが共同開発や自社設計によるオリジナル品。また、多様な技術が使われており、HALと同レベルのロボット作成障壁は高い。

■医療用ロボット分野で世界をリード

さまざまな分野での活躍期待が大きいHALだが、ロボット医療機器として世界で初めてISO認証を取得するなど、とりわけ医療用ロボット分野で世界をリード。世界規格の“ルールメーカー”的ポジションにある。

医療用については、先進医療機器の活用に積極的な独米と、おひざ元の日本の3カ国を軸に事業展開する方針。

欧州では、HALは昨年、CEマークを取得してEU(欧州連合)圏全域で販売可能となったが、ドイツではさらに一歩進んで既に公的労災保険適用となっており、今後は民間医療保険適用、公的医療保険適用と適用範囲拡大が期待される。

米国では今年1月、FDA(アメリカ食品医薬品局)に提出する申請書類作成に着手。日本では昨年3月から医療用機器としての治験が開始されたほか、介護用でも2015年度に予定される介護保険制度の適用拡大に向けて適用申請を準備している。

■ブックビル「強気」

想定発行価格(2,700円)から算出した時価総額は普通株式で293億円、市場からの資金吸収額は最大65億円、という規模感。

ロックアップは普通株式を保有する全株主に掛かるが、その解除条件は株主によって異なる。具体的には、経営陣6人(対象株数は売り出し控除後で32万株、想定発行価格ベースで8億7,000万円)は「上場から180日経過」で解除。投資事業組合、事業法人など16株主(同841万株=227億円)は「上場から90日経過」or「公開価格の1・5倍以上」で解除される。

夢のある企業で注目度は超弩(ど)級。株価上昇によって投資事業組合が売却する可能性は十分あるが、売買が盛んに行われ、かつ、上昇力の強い時期ならば、かなりの部分を吸収しよう。ブックビルディングは「積極姿勢」。

なお、同社は技術が人の殺傷や兵器に使用されることを防止するため、上場する普通株式とは別に、議決権比率を高めたB種類株式を発行している。B種類株式は山海社長と同氏の財団が保有。

概 要
事業内容 医療・介護福祉・生活支援分野などで活用されるロボットスーツの研究開発・製造・販売および製品を利用したサービスの提供
本社 茨城県つくば市苅間字西向 1219(つくば市学園南D25街区1)
代表者 山海嘉之
設立 2004年6月
上場前資本金 33億4,907万5,000円
発行済株式数(上場時) 普通株式 1,085万3,400株
筆頭株主 山海嘉之(49.31%)
公募株式数 1,222,000株
売出株式数 895,700株(オーバーアロットメント 304,200株)
初値 8,510円(2.3倍)
公開価格 3,700円
ブックビル仮条件 2,700~3,700円
ブックビル期間 3月10日~3月14日
引受証券 SMBC日興(主幹事)、野村、大和、SBI、みずほ、いちよし、岡三、マネックス
業績推移
売上高 経常利益 1株利益 配当
2012/3 341百万円 △588百万円 -円 -円
2013/3 286百万円 △565百万円 -円 -円
2014/3予想 469百万円 △646百万円 -円 -円
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