IPO社長会見 サイバーリンクス(3683) 「基幹システム」クラウドで小売業界の新インフラを構築中

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村上恒夫代表取締役社

村上恒夫代表取締役社

サイバーリンクス(3683)が6日、JASDAQに新規上場した。上場2日目に公開価格2,400円の2.7倍となる6,550円で初値を形成。上場当日の記者会見で同社の村上恒夫代表取締役社長=写真=は次のように語った。

基幹システム「共同利用」で新風…当社は企業活動の中枢、基幹業務システムをクラウドで提供する。特別なソフトやハードを社内に持たずにシステムを利用できるクラウド構築サービスを手掛ける企業はほかにもあるが、基幹業務を扱うのは当社のみ。現在、企業向けシステム構築は、個別ニーズに対応するシステムインテグレータが主流。しかし当社は今後のIT業界最大の潮流は「チープ化」になるとみており、企業に「共同利用」を勧めている。使い手の利便性を適時取り入れて「最良な道具」を仕立てつつ、これを安価に提供するためクラウド化することで、ソフトウエア、ハードウエア、システム運用・保守と「3層」でのコスト低減を実現した。

流通小売業に特化して集中投資…当社独自のクラウド「チープ化」志向は、業界を問わず受け入れられると考えるが、まずは規模の大きな流通小売業界に特化する。2005年に投入した、スーパーなど小売業向け「@rms」は現在138社が利用。年商300億程度の中小企業向けのシステムだが、これをカスタマイズして1,000億超にも対応させ、業界全体1,300社をサポートする体制を整える。一方、卸業者向け「クラウドEDI-Platform」は26社が利用。こちらは業界売上高トップ10のうち6社が既に導入、今後は中小企業まですそ野を広げたい。

「定常収入」4割維持で安定経営…13年12月期の経常利益は3.4億円で、内訳は「ITクラウド事業」と、携帯電話販売ショップ運営の「モバイルネットワーク事業」とが同程度。「ITクラウド事業」の伸びが鮮明で、今期は6割超に拡大するとみている。20年までには全体で10億円にまで伸ばしたい。「ITクラウド事業」の成長性に加えて「安定性」も大きな強み。モバイルなど物販事業を抱えつつも「定常収入」が売り上げの4割程度を維持している。

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