日本BS放送(9414) 3月12日、東証2部に新規上場。全国無料放送の「BS11」を運営

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日本BS放送(9414)が3月12日、東証2部に新規上場する。

同社はBSデジタル放送事業者で、全国無料放送の「BS11」を運営。2010年に審査をクリアして民放連の正会員となり、業界内で“民放BS6社”(キー系列5社+同社)と呼ばれる。

衛星経由で放送している点でWOWOW(4839)などと同業。ビジネスモデルは、地上波のテレビ局と同じで、無料で放送し、番組枠やCM枠を販売して収入を得ている。

主力コンテンツは「競馬」「アニメ」「韓国ドラマ」「通信販売」の4つ。BS放送の視聴者は50歳代以上が圧倒的に多く、この世代の好みに合わせた紀行番組、教養・娯楽番組も充実させることで、地上波放送に飽き足らない視聴者を獲得しつつある。また、視聴率低下で地上波を追われた「プロ野球中継」なども人気コンテンツとなっている。

BS視聴可能世帯割合は、11年夏の地上デジタル放送全面移行をきっかけに、BSチューナー付き薄型テレビへの買い替えが進んだことで、09年の50%から13年は72%へ大きく上昇。次は20年の東京五輪がBS普及の大きな契機になるとみられている。地上波のみで全種目を放送できるはずもなく、BSでもマニアックな競技を中心に放送することが予想されるため。

BSは、現状は視聴者数で地上波に見劣りするものの、(1)局ごとに放送エリアが分かれる地上波と異なり、1局だけで全国放送できる、(2)地上波に比べ格安(一説では10分の1程度)で長時間の枠をとることができ、説明型CMにも向いている――といった点を広告主が認識するようになり、BS放送広告市場は近年、年率11%ペースで成長を続けている。

同社ではコンテンツを充実させ視聴接触率向上による広告主増加、広告単価上昇などにより、20年以降、年商を現在の3倍程度に引き上げることは十分可能とみている。

上場に伴う公募増資で得た資金は、既存スタジオおよび新規スタジオの放送関連機材の購入や、新規スタジオ設置・本社機能拡充のための不動産取得にかかる借入金の一部返済などに充てる予定。なお、上場に伴う新株発行・売り出しにより親会社ビックカメラ(3048)の保有比率は64%へ低下する見通し。

概 要
事業内容 放送衛星を利用した認定基幹放送事業の運営
本社 東京都千代田区神田駿河台 2-5
代表者 目時剛
設立 1999年8月
上場前資本金 27億4,978万2,000円
発行済株式数(上場時) 857万8,516株
筆頭株主 ビックカメラ(90%)
公募株式数 1,380,000株
売出株式数 950,000株(オーバーアロットメント 349,500株)
初値 1,940円(+6.6%)
公開価格 1,820円
ブックビル仮条件 1,680~1,820円
ブックビル期間 2月21日~27日
引受証券 野村(主幹事)、SMBC日興、みずほ、岡三、SBI、極東、いちよし
業績推移
売上高 経常利益 1株利益 配当
2012/8 6,249百万円 884百万円 143円 -円
2013/8 7,015百万円 1,352百万円 183円 -円
2014/8予想 7,800百万円 1,500百万円 152円 20円
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