サイバーリンクス(3683) 3月6日、JASDAQに新規上場。食品流通「基幹システム」に特化したクラウド事業者

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サイバーリンクス(3683)が3月6日、JASDAQに新規上場する。

「ITクラウド事業」「モバイルネットワーク事業」の2事業を手掛ける同社。前者では主にスーパーマーケットや卸売業など食品流通業者向けのクラウドサービスの提供を、後者ではNTTドコモの携帯電話販売店「ドコモショップ」の運営を行う。両事業の売上高に占める割合は2013年度はほぼ同額だったが、14年度は6対4を見込む。この先はスマートフォン普及に伴って、クラウド事業の拡大傾向が続くとみられる。

同社には大きく2つの特徴がある。最近は耳にする機会も増えた「クラウド」だが、大部分がソフトなど一部機能の使用にとどまる一方で、同社は「基幹システム」を扱うのが1つ目の特徴だ。

例えば、これまでFAXが一般的だった小売と卸売業者間の発注業務について、同社サービスはインターネットや電話などあらゆる形式を一元管理できる仕組みを実現。加えて、在庫・売上情報の管理など基幹業務全般ともデータを連携させた。これらシステムはインターネットにさえつなげれば利用可能と初期投資がごく少額に抑えられる上に、データは同社サーバー上で保守・管理されており、セキュリティー対策や災害対策としても有効だ。現在は「@rms」シリーズなど8種類のサービスを展開しており、138社が利用している。

2つ目の特徴は、食品流通業界への特化。競合する企業間の垣根を越えて同社サービスの利用促進を図ることで、業界唯一のプラットフォームになることを目指す。なぜなら、同社は今後のIT業界について「チープ化」への傾倒を予想。これまでのようにシステムを企業ごとにオーダーメードで構築するのではなく、クラウド化して共同利用することで、高機能システムを安価で利用可能な環境が一般化することを見据えている。

これら食品流通業界向けサービスから派生して、現在は官公庁向けクラウドサービスも手掛ける。和歌山県内の23市町村に対して防災行政無線システムの販売・保守運用を手掛けるほか、近年は「医療」にも進出済み。大規模病院と診療所をつないで医療情報データを相互利用できる仕組みを立ち上げた。今年度中には県内20病院での利用が計画されている。

足元では小中学校向けに生徒の通知表や健康診断、指導要録などを管理する「校務」クラウドサービスにも着手。こちらは今後3年間で和歌山県すべての学校に導入されることが決定しているほか、関西の大都市部への導入も予定されている。

概 要
事業内容 基幹業務システム等のクラウドサービスおよび移動体通信機器の販売
本社 和歌山県和歌山市紀三井寺 849-3
代表者 村上恒夫
設立 1964年5月
上場前資本金 3億6,890万円
発行済株式数(上場時) 121万905株
筆頭株主 サイバーコア(30.54%)
公募株式数 250,000株
売出株式数 37,500株(オーバーアロットメント 0株)
初値 6,550円(2.7倍、3月7日)
公開価格 2,400円
ブックビル仮条件 2,200~2,400円
ブックビル期間 2月18日~24日
引受証券 みずほ(主幹事)、野村、大和、SMBC日興、岡三、いちよし、マネックス
業績推移
売上高 営業利益 1株利益 配当
2012/12 7,105百万円 329百万円 127.84円 25円
2013/12見込 7,470百万円 344百万円 158.19円 32円
2014/12予想 8,666百万円 380百万円 166.55円 33円
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