トップインタビュー エイジア 代表取締役 美濃和男氏 EC業者向け新製品を投入

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クラウドサービス好調で業績拡大

代表取締役 美濃和男氏

代表取締役 美濃和男氏

エイジア(2352・東マ)は、インターネットやメールを利用した販売支援システムの開発・販売を行っている。自社開発のCRMソフト「WEB CAS」シリーズはメール送信分野でシェアトップを誇る。利益率の高いクラウドサービスの比重が高まるとともに、積極的なM&A(企業合併・買収)によって、収益は拡大期に入ろうとしている。代表取締役の美濃和男氏に今後の戦略を聞いた。

――新製品のことからお聞きしたい。

「『WEB CAS marketing receipt(ウェブキャス マーケティングレシート)』を昨年12月に発売した。簡単に言えば、無味乾燥な自動通知メールを販促メールに変えてしまうものだ。オンラインショップの注文確認メールや入金確認メール、商品発送メールなどユーザーのアクションに応じて送信される自動通知メールは、通常のメルマガに比べて開封される確率が高い。そこで自動通知メール内に自社の別商品や別サービスをアピールすることはクロスセルを実現する絶好の機会になる」

「当社が目指しているのは『メールアプリケーションのエイジア』から『Eコマース(EC=電子商取引)売上UPソリューションを世界に提供するエイジア』への飛躍。その大きな力になる製品だ。ターゲットはEコマース事業者。Eコマースの市場がこの先拡大するのは間違いなく、この製品のマーケットも当然拡大していく。『WEB CAS』シリーズは、(1)メール配信システム、(2)WEBアンケートシステム、(3)メール共有・管理システム④携帯メール配信エンジン――という既存の製品・サービスがあり、1600社以上の導入実績があるが、新製品は新たに5つ目のラインアップとして加わることになる」

――業績は順調に拡大している。

「景況感や設備投資意欲の回復などに伴い、大型案件の引き合いが増えている。特に伸びているのはクラウドサービスSaaS型(カスタマイズ対応の大型クラウドサービス)。利用単価が高いほか、解約はほとんどない。さらに、導入型の開発・販売・保守を通じて蓄積したノウハウが生かされており、競合他社は簡単にまねできない。当然ながら価格競争に巻き込まれにくいのが強み」

「クラウドを中心としたストックビジネス型の売り上げが伸びており、売上高の構成比では2014年3月期に70%台に乗せる見込み。業績が足踏みから抜け出す要因になっている」

M&Aにも積極的

――M&Aに積極的だ。

「昨年9月にWebサイト、メルマガの戦略立案・企画・制作・分析サービス事業を提供するFUCA(本社東京都渋谷区)の株式を取得して子会社化した。メールマーケティングコンサルティング事業を加速させるためだ。今年1月にはサイトソーシャル化支援のフィードフォース社と業務提携した」

――14年3月期の業績見通しは。

「FUCA子会社化で今期から連結決算となり、売上高9億4,000万円、経常利益1億7,100万円の見通しだ(前期の単独は売上高7億7,900万円、経常利益1億4,000万円)。配当は年9円(前期は年7円50銭)に増配する」

「今年から社員の定期採用に踏み切った。安定的に人材を確保することによって安定した収益基盤を築き、さらなる成長につなげていきたい」

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