話題 スーパー再編本格化へ 株価低迷、店舗の老朽化が背景

セクター 個別


消費増税をにらみ、新しい再編の波が食品スーパーに及んでいる。

アークス(9948) 週足

アークス(9948) 週足

1月末、阪急・阪神百貨店を核にするH2Oリテイリング(8242)が関西地盤のイズミヤ(8266)の完全子会社化を、山隠地盤のイズミ(8273)は、北九州市地盤のスーパー大栄(9819・福証)との資本提携を発表した。また、昨年12月にはセブン&アイHD(3382)傘下のイトーヨーカ堂が山陽地方を地盤とする天満屋ストア(9846・2部)に出資することを明らかにしている。

M&A(企業合併・買収)で実績豊富なイオン(8267)、北海道からの南下政策を進めるアークス(9948)、新潟・群馬など日本の“真ん中”から勢力拡大を狙うアクシアル リテイリング(8255、旧原信ナルス)なども含め、買いの役者はそろいつつある。埼玉・千葉地盤のマルヤ(9975・2部)、ヤマグチスーパー(栃木県足利市)を買収したゼンショー(7550)もまだまだスーパーを買い付ける公算大だ。

アクシアル(8255) 週足

アクシアル(8255) 週足

その中でアークス、アクシアルは指標面での割安感十分。とりわけアクシアルは、群馬県地盤のフレッセイとの経営統合効果が本格寄与し、業績水準も一段高に進む可能性が大きく注目される。

スーパー再編を巡り、(1)アークスのようにスーパー同士、(2)イオン、ヨーカ堂、ユニー(8270)、イズミのようにGMS(総合スーパー)から名乗り、(3)ドンキホーテ(7532)、ゼンショー、H2Oのように異業種から名乗り――と複数の軸が生まれてきている形。

スーパーは、コンビニとの競争に負けて株価が低下し、買われやすい水準にある銘柄が多いこともポイント。後継者不足、消費税引き上げに伴う競争激化予想も重なり、これからますます再編が進むとみられている。

日本において、卸や物流を効率化でき、価格競争力を保つのに必要な店舗数と売上高の最低ラインは、「特定エリアに100店、1店舗あたり売上高3億円=年商300億円」とされ、欲を言えば年商500億円は欲しいといわれている。

日本には50店舗以下、年商200億円以下のスーパーが依然としてゴロゴロある。それよりも規模が大きくとも、店舗が老朽化しくたびれているスーパーも少なくない。これらは買収の格好のターゲットになりそうだ。

参考までに、年商300億円近辺以下の上場企業には、愛知県岡崎市のドミー(9924・名証2部)、大分・宮崎地盤のマルミヤストア(7493・福証)、年商500億円以下では、新潟地盤のオーシャンシステム(3096・JQ)などがある。

戻る