Mr.009の新興市場 強弱感が対立する展開に

個別 概況


新興国リスクの高まりを背景としたリスク・オフムードが重しとなる一方、中小型株への資金流入が継続する中で強弱感の対立する展開となりそうだ。新興国通貨の暴落や海外株安など、外部環境の悪化が中小型株の物色にも少なからず影を落とすだろう。また、主力企業の決算発表が本格化していることから、大型株に関心が向かいやすい地合いともなる。ただし、急速な円高進行下で物色は内需関連に向かいやすいとみられ、内需関連が多いとされる中小型株が資金の受け皿として注目される可能性もある。

今回はエイジア(2352・東マ)、タナベ経営(9644・JQ)を紹介したい。

エイジア(2352) 週足

エイジア(2352) 週足

エイジア(2352)は、企業向け電子メール配信システムの大手で、「WEBCAS」シリーズの開発・販売およびサービスの提供を行っている。電子メール配信システムの処理能力は業界でトップクラスとなっており、顧客数は大手企業から中小企業に至るまで幅広く、導入実績は約1,600社にのぼる。電子メール配信システムの引き合いが、ネット通販企業を中心に好調に推移している。クラウドサービスの契約が順調に伸びていることに加えて、パッケージ導入版(ライセンス販売)も例年以上に需要が旺盛で、足元の受注状況は会社計画を上回るペースで推移している。

同社では旺盛な需要に対応するため、営業や技術コンサルタント人員の増強を図り、受注のさらなる獲得を進めていく方針で、2014年3月期は会社計画を上回る増収増益が期待される。eコマース(電子商取引)市場の拡大を背景に、売上高の拡大や顧客満足度の向上を図るためのツールとなる電子メール配信システムの需要は今後も成長拡大が続く見通し。

同社では「メールアプリケーションソフトのエイジア」から、「eコマースの売り上げUPソリューション(アプリケーションソフトと関連サービスの組み合わせ)を世界に提供するエイジア」へ事業領域を拡大中で、海外展開やM&A(企業合併・買収)も活用しながら長期的には売上高100億円の達成を目指していくもようだ。

タナベ経営(9644) 週足

タナベ経営(9644) 週足

タナベ経営(9644)は、経営システムの構築、後継体制づくりまで経営全般にわたる総合コンサルティングを展開する。法人向けセールスプロモーション(SP)事業にも注力。無借金経営で財務体質の健全さが強み。

14年3月期通期の業績は売上高が前期比1・6%増、経常利益が同4・8%増と期初計画を据え置いている。ただ、第2四半期累計で同期の期初計画を上回っているほか、10月以降も経営協力契約数は順調に推移していることから、通期でも計画を上回る公算は大きいと言えよう。景気の回復傾向が見えつつある中で、中堅・中小企業においても、次代の収益牽引(けんいん)役となる新規事業を模索する動きが活発化しており、今後もコンサルティングニーズは拡大基調が続くものと予想される。

同社では、経営コンサルタントの人員増強を進めると同時に、新たに導入した顧客管理システム(CRM)を使って的確なコンサルティングサービスを提案していくことで、さらなる業績の拡大を図っていく方針だ。

中期経営目標としては、16年3月期に売上高80億5,000万円、経常利益7億5,000万円の達成を目指す。株主還元策は配当性向60%(特別損益の影響を除く)を目安としており、配当成長期待も含めて今後の動向が注目される。

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