注目!「自社が筆頭株主」銘柄 M&A実施予備軍として脚光

個別 概況


「自社が筆頭株主」の銘柄が一部で関心を集めている。大量の自社株買いを実施した結果であることから、「株主還元に前向きな証し」、あるいは、保有する自社株(金庫株)を“通貨”として利用した「M&A(企業合併.買収)実施の予備軍」としても要注目、ということになる。

日東紡(3110) 週足

日東紡(3110) 週足

ゴールドマン・サックス証券が試算したところによると、「自社が筆頭株主」の東証1部上場企業は全体の約11%に達している。中でも、時価総額1,000億円以上で、持ち株比率が10%を超えるのは、東証1部で28銘柄となった。

ただし、最も比率の高い(35.5%)東燃ゼネラル石油(5012)は、親会社だったエクソンモービル日本法人の持ち株を引き受ける格好となったため。2位(29.3%)のあおぞら銀行(8304)も米投資ファンド、サーベラスの保有株を買い受けたためで、これらは、やや異質ながら、上位では、エンプラス(6961)日東紡(3110)ファナック(6954)コムシスHD(1721)USS(4732)カプコン(9697)科研製薬(4521)ユナイテッドアローズ(7606)トランスコスモス(9715)も、持ち株比率15%を上回っている。

コムシス(1721) 週足

コムシス(1721) 週足

これらの企業には、この先、大胆なM&A戦略の実施などが期待されてくるところか。

ちなみに、15%未満のグループには、かつて楽天の保有株を引き取ったTBSHD(9401)や、安倍晋三首相の潰瘍性大腸炎を治療した「アサコール」で一躍有名になったゼリア新薬工業(4559)、大規模な自社株買いを定期的に実施しているキヤノン(7751)、また、最近話題のゲーム関連では、DeNA(2432)なども含まれる。これらは、全体的にキャッシュリッチの業績安定企業が多く、一段の買い付け活発化も期待されるところだ。

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