アキュセラ・インク(4589)が2月13日、マザーズに新規上場。創薬バイオベンチャー 「加齢黄斑変性(ドライ型)」治療薬 世界で最も開発進展

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アキュセラ・インク(4589)が2月13日、マザーズ(外国株)に新規上場する。

同社は米シアトルに本社を置く、眼科領域に特化した創薬バイオベンチャー。(1)さまざまな網膜疾患のみに効く、(2)副作用が低い、(3)口錠剤(飲み薬)にもできる――という特徴を持つ独自技術「VCM」を保有していることが強み。

これを基に、年を取るにつれ目の中に老廃物がたまることで起こり、米国だけで毎年20万人を超える新しい患者が発生している「加齢黄斑変性(ドライ型)」、糖尿病患者の6割が患っている「糖尿病性網膜症」と、患者数が多いのに有効な治療薬がまだない2大疾患を中心に開発を進めている。VCMを評価した大塚製薬と提携済みで、開発資金や販売をサポートする心強いパートナーがついていることもポイント。

新薬候補のうち最も開発が進んでいるのが「加齢黄斑変性(ドライ型)」の飲み薬。現在、米国および欧州で臨床試験のフェーズ2b/3段階にあり、この疾患領域において世界で最も開発が進捗(しんちょく)している。今後1―2年かけてデータを集め、有効性を確認できた暁には、米食品医薬品局(FDA)と欧州医薬品庁に承認申請する。

加齢黄斑変性はウエット型とドライ型(患者数比率は1対9)に分かれる。ウエット型は注射剤タイプの治療薬が発売されているが、患者数が圧倒的に多いドライ型は治療薬が世の中になく、同社の開発案件は米FDAに申請すると優先的に審査が行われる「ファストトラック」に指定されている。

市場関係者から「現在、網膜疾患の治療法といえば、注射剤治療、レーザー治療など手術に近い手法しかない。一方、アキュセラ・インクが開発しているのはこれまで世の中に例のない飲み薬。開発に成功すれば一気に普及する可能性がある」との見方が聞かれる。

業績は、提携先である大塚製薬からの収入により2008年以降、連続で黒字を実現。13年12月期は加齢黄斑変性(ドライ型)のフェーズ2b/3開始に伴うマイルストーン収入があったが、14年12月期は臨床試験の後期段階にあたりマイルストーン・イベントが予定されていないため減益予想となっている。

なお、同社は「外国株」のため、株式を売買するには予め「外国証券取引口座」を開設する必要がある。

概 要
事業内容 眼科領域に特化したバイオテクノロジー事業
本社 アメリカ合衆国、98101ワシントン州、シアトル市、セカンド・アベニュー1301、スイート1900
代表者 窪田良
設立 2002年4月
上場前資本金 3,186万3,079ドル(1ドル=102円44銭換算で約32億6,400万円)
発行済株式数(上場時) 3,562万1,959株
筆頭株主 窪田良(44%)
公募株式数 9,200,000株
売出株式数 0株(オーバーアロットメント 1,380,000株)
初値  2,300円(+27.8%)
公開価格 1,800円
ブックビル仮条件 1,650~1,800円
ブックビル期間 1月27日~31日
引受証券 三菱UFJモルガン・スタンレー(主幹事)、SBI、大和、みずほ、SMBC日興
業績推移
売上高 営業利益 1株利益 配当
2012/12 46,424千ドル
(47億5,567万円)
7,033千ドル
(7億2,046万円)
(9.66円)
2013/12 52,816千ドル
(54億1,047万円)
6,638千ドル
(6億7,999万円)
(9.48円)
2014/12予想 61,840千ドル
(63億3,488万円)
836千ドル
(8,563万円)
(0.82円)

※売上高・営業利益・1株あたり利益の円換算は1ドル=102円44銭で換算

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