電子材料セクター 半導体ウエハー関連、電池材料関連に注目

セクター 個別


シクリカル(循環)セクターに分類される電子材料。その中でも、この半年ほど調整局面が続いている「半導体ウエハー関連」に注目する動きが出てきている。

調整が長引いている「エピタキシャル・ウエハー」に“そろそろ感”が今春にも出てくるとみられていることが注目点。今年はウエハー全体の数量は伸びてもせいぜい3-4%と言われているが、エピタキシャル・ウエハーはスマートフォンなどに使われ利益率が高いため、この需要が戻ってくれば粗利改善効果は大きい。

こうした読みも背景に、ウエハー世界1位の信越化学(4063)、ウエハー世界2位のSUMCO(3436)が戻りを試す展開。昨年5月高値からそれぞれ20%安、35%安に位置し、その出遅れぶりも手掛かり。

SUMCOは合理化効果も加わり、2014年12月期は利益大幅回復が読まれている。信越化学はPER20倍程度で割安感はそうないものの、この半年で20%ほどアンダーパフォームしているため、「どこかのタイミングでトレンド転換してもおかしくない。米塩ビ事業での設備投資、エチレンのプラントを自前で作る話が出てくる可能性など、トレンド転換につながるカタリストはいくつかある」(市場関係者)という。

ウエハーの数量が戻るようならば、300mmウエハー容器でトップシェアのミライアル(4238)も物色候補。同社株も現在、昨年5月高値から30%安の水準にある。

電子材料セクターでは「電池材料関連」もマーク候補に挙がる。電気自動車の普及が当初想定よりも遅れているため、一時期に比べ市場期待値は落ちたが、中期的成長性は不変。市場期待値が剥げ落ち、過熱感がないここは拾い場ととらえられている。

米テスラモーターズが手掛ける電気自動車の販売好調が伝わる中、同社に電池を供給しているパナソニック(6752)が高値更新基調。このほかでは、住友金属鉱山(5713)が正極材を、日立化成(4217)は負極材をテスラに納めていると推測されている。旭化成(3407)三菱ケミカル(4188)も電池材料サプライヤーとみられている。

また、日産(7201)の電気自動車「リーフ」も値下げ後売れ始めている。販売好調な三菱自動車(7211)の「アウトランダーPHEV」や、ホンダ(7267)の「フィットEV」などに車載用電池を供給するGSユアサ(6674)も注目される。同社はリチウムイオン電池の赤字縮小と車載電池市場の拡大で、来3月期から再来期にかけて過去最高益を更新すると予想されている。

戻る