話題銘柄をテクニカルで斬る 経済はデフレ脱却、株式は需給の劇的好転で、大商い大幅高となろうか?

テクニカル 個別


NISA(少額投資非課税制度)口座の解禁が秒読み段階だ。早いところでは、12月21日から受渡日が2014年1月6日以降になる投信の買い付け注文を受け付けているが、大方の金融機関は12月26日約定分から一般口座ではなく、NISA口座を指定した国内株式や投信、ETF(上場投信)などの注文の受け付けを始めている。NISA口座開設キャンペーンで、口座開設者に現金をプレゼントしたり、投信の購入時手数料をゼロにしたりなど集客を進め、報道によれば口座開設数は400万を超えたようだ。

銀行は投資信託の販売に力を入れ、証券会社は銀行が扱えない株式販売に力を入れている。1件100万円以下の小口株式注文は委託手数料率が相対的に高く、収益性が良いだろう。NISA口座開設と同時に株式注文を出すのは、投資タイミングの重大さを知らないアマチュア投資家となるが、仮に新規口座開設者(既に特定口座など証券口座を保有し、加えてNISA口座も開設した投資家が全体の9割程度と考える)の1割、40万口座に、証券各社の予約注文を取る営業慣行を想定すれば、大発会に注文が殺到する。通常、投資主体としては、毎月数千億円の売り越し主体となる傾向の個人投資家が、1月にNISA新規買い付けにより買い越しとなれば、地殻変動が株式市場に起きる。個人投資家の買い付け注文期待の先回りで、12月26日から東証は大商いになるのではないか。

さて、個人の金融資産は13年9月末時点で1,598兆円ある。平成19年6月の1,602兆円に続き過去2番目に高い水準である。うち「現金・預金」は53%、約847兆円。銀行はこのうちの数千億円をNISA口座の開設で投信に振り替え、証券会社は株式に誘導するだけである。NISA口座開設者が配当金、分配金の非課税メリットをフルに享受するためには、2月、3月決算期の最終権利付約定日までには買い付け注文を出すだろう。海外投資家は年度始めの1月に月間1兆円程度買い越す傾向もある。日経平均株価は「為替」など外部環境を無視し、NISA、海外投資家の新規資金流入による「需給関係」の好転で値上がりしよう。銀行株よりも、ストレートに市場活況の恩恵を受ける証券関連株に注目したい。

証券株の代表となれば、日本取引所グループ(8697)であるが、同社は長期の株価データが無いため、チャート分析に不向きなので、野村HD(8604)日本証券金融(8511)だいこう証券ビジネス(8692)など証券関連株の中から、下記2銘柄で考える。株価データはアベノミクス以前、民主党政権時代の動きも見るため過去3年間とし、週足のラインチャートで分析する。

野村HD(8604) 9カ月リズムの時価買い

クリックで拡大

クリックで拡大

週足は、2011年11月の安値230円で大底を入れ、12年6月の安値252円で2番底を入れ本格反騰。12年11月以降、週足は12年3月の高値404円、11年2月高値550円を上抜き、13年5月に940円の高値を示現、大底から約4倍の大化け。この上昇幅710円に対する調整は、13年8月の安値686円(高値から254円下落)で上昇幅に対する3分の1押しが完成、再度反騰に。ただ、戻り高値は11月に816円と値下がり幅254円の半値戻し程度と「チャート原則」通りのリバウンド。現状、820円には上値抵抗があり、700円と820円のボックス相場にとどまっている。当然のスピード調整だが、12年3月の高値404円を12年12月に更新するまで9カ月を要した。この日柄を13年5月高値に当てはめると14年2月に940円の高値更新になる。時価買い。目標値は心理的節目の1,000円。

日本証券金融(8511) 三角もちあい上放れの時価買い

クリックで拡大

週足は、当然であるが野村HDと似ている。2011年は11月の安値337円を起点に12年3月の高値529円まで値上がり。12年は10月の安値337円を起点に13年5月の高値1,005円まで値上がりと年末から年初に人気化する習性がある。13年の安値は8月の604円と早々と底入れし、11月に809円の戻り高値を形成。810円に上値抵抗線があり、下値は切り上げており、週足は三角もちあい形成の途上にある。200円刻みの水準訂正でもあり、もちあい上放れとなろう。時価買い。目標値は目先1,000円。

戻る