Mr.009の新興市場 中小型は強弱感が対立

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中小型株市場は、年末ラリーに対する期待感が支援材料となる一方、主力のネット関連株の値崩れが警戒される中で、強弱感が対立する展開となりそうだ。重要イベントを通過後の年末相場では、例年通り、個人投資家主導で中小型株の物色がにぎわうとみられ、下値では押し目買いの動きも期待されよう。

ちなみに、年末の証券優遇税制廃止に伴う換金売りが懸念されているが、12月第1週の投資主体別売買動向によると、個人投資家は買い越しに転じており、過度な警戒感は後退している。

シライ電子工業(6658) 週足

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同社は、プリント配線板のトータルソリューションを手掛けている。基板開発の初期段階の設計、試作から納品までのすべての工程で日本と中国の拠点で顧客をサポートし、グローバルな生産体制で最適な品質、コスト、納期を実現する「グローバル&トータルソリューション」の提供に特徴。検査機事業においてプリント配線板外観検査機VISPERは、世界17カ国のプリント配線板メーカで採用されている。

2013年11月14日に発表された14年3月期の第2四半期(4-9月期)累計の連結決算は、売上高が前年同期比4.2%増の119億9,800万円、経常利益が8億7,900万円(前年同期は1億3,700万円の赤字)となった。主に海外での収益が改善したこと、販売費および一般管理費の圧縮に取り組んだことが奏功した。同時に希望退職者募集の結果および特別損失の計上1億2,200万円を発表し、来期以降の業績改善についても期待が高まる状況。

コンドーテック(7438) 週足

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同社は、社会活動に欠かせないインフラ・環境関連資材を供給している。具体的には、ターンバックルやシャックルなどの産業・鉄構資材の製造・仕入販売、ならびに電設資材の仕入販売を手掛けている。5万点を超える豊富な商品ラインアップと地域密着型の即納体制が強み。土木・建築を中心に物流、船舶、鉄道、環境分野など幅広い業界に販売しており、特定業界の好不況の波を受けにくい収益体質を構築している。震災復興を中心に建設需要が拡大する中で、同社の業績も好調に推移している。

14年3月期の第2四半期(4-9月期)累計の連結業績は、売上高が前年同期比12.5%増、経常利益が同26.6%増と会社計画を上回るペースで推移した。下期に入ってからも月次売上高は前年同月比で2ケタ増ペースが続いており、通期業績は会社計画を上回る公算が大きい。15年3月期以降も、復興需要や東京オリンピックに関連する施設整備、政府が推進する国土強靭(きょうじん)化計画などを追い風に、同社の業績は拡大基調を続けていくものと予想される。

株価は好調な業績を評価して、年初から5割程度上昇した水準となっているが、一方で株主数は3月末の3,293名から9月末は2,898名と東証1部に上場後、初めて減少に転じている。個人株主数の持ち分比率が42%から39%へ減少し、機関投資家の比率が同程度上昇したことが要因だ。今後、株主数の拡大を図るためには、業績の拡大もさることながら、株主還元策の強化が求められることになろう。

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