消費増税で浮上する小売りはどこか 穴株はドラッグストア 

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12月日銀短観で先行きの業況判断DIが小幅マイナスになったこともあり、「来年4月の消費増税後の世界」に関心を寄せる動きが出てきた。

セリア(2782) 週足

セリア(2782) 週足

小売りセクターアナリストからは、「小売り売り上げは来年1-3月は“駆け込み需要”で前年同月比で10%以上増加しようが、4月は反動減で2ケタのマイナスに。賃上げのすそ野が広がっていないことから、その後もしばらくは消費が伸びない可能性がある」との見方が聞かれる。 「小売り売り上げ=客数×単価×買い上げ点数」という図式だが、消費増税後は不要不急のものが買い控えられ、“買い上げ点数が減少”するという読みだ。 こうした読みに従えば、もともと買い上げ点数が少ない上、低価格のPB(自社ブランド)商品も売られている「コンビニ」、生活必需品の宝庫であり、商材開発で新しい需要も創造しているセリア(2782・JQ)など「百円ショップ」は、消費増税に対し抵抗力のある業態として注目されそう。 このほか、医薬品販売の利益を原資に日用品などを安売りできる体質にある「ドラッグストア」も注目される。 ドラッグストアは年前半に付けた高値までの距離を残す銘柄が数多く、11月や12月に年初来安値をたたいた銘柄も少なくない“2013年の負け組セクター”の1つ。 医薬品ネット販売解禁の影響が気にされ不人気だが、実際は業績を伸ばしている銘柄が多数。PERも1ケタや10倍台前半にとどまるなど“割り負け感”の強い銘柄が多いこともポイントで、再評価余地が大きそうな銘柄が多数そろっている。 例えば、クスリのアオキ(3398)。食料品(日配品)の品ぞろえ拡充などを狙った店舗全面改装などが奏功し、今5月期の既存店累計売り上げは前年同期比12%増と非常に良好。これらを背景に12月上旬に通期業績予想を上方修正し、経常利益予想は54億5,000万円(前期比20%増)に引き上げ。 楽天市場への出店に加えて、12月初めに自社ネット販売サイトを開くなど、ネット対応も。時価はPER13倍台にとどまり、戻り余地の大きさが指摘される。 また、11月下旬に年初来安値を形成したココカラファイン(3098)の水準訂正余地も大きい。 同社は今年4月にセイジョー、ジップドラッグなど傘下の販売子会社を統合して再編。上期に生じた、レジ統一に伴うオペレーションの混乱や、ポイントカード統一に伴う販促の乱れが秋まで尾を引き、10月下旬に今3月期予想を大幅下方修正。通期経常利益予想を80億円へと大幅減益水準に引き下げた。 しかしながら、「11月から混乱が収束に向かい、11月単月の粗利益率は計画以上に改善。この流れは12月も続いている。体制正常化で来期経常利益は今期の期初計画(140億円)水準への復帰が見込める状況」(ココカラファイン・IR担当)とのことで、株価修復相場への移行が期待される。 このほか、ツルハHD(3391)などにも注目。

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