IPO社長会見 アビスト(6087) 3D-CADを用いた機械設計開発者集団

IPO 個別 社長会見


進勝博代表取締役社長

進勝博代表取締役社長

アビスト(6087)が12月18日、JASDAQに新規上場した。初値は公開価格と同値の3,450円。上場当日の記者会見で同社の進勝博代表取締役社長=写真=は次のように語った。

開発段階からかかわるプロ集団…当社は各種機械の設計開発を手掛ける技術者集団。従業員723人の92%が技術者だ。国内の自動車メーカーおよびその部品メーカー、家電メーカー、精密機器メーカーなどに技術者を派遣している。製造業向け技術者派遣を手掛ける類似企業はほかにも存在するが、いずれも設計業務は3割にも満たず、厳密に言うと当社の競合は存在しない。例えば自動車メーカーの場合、新車開発のために何度も図面を起こして各種部品の規格を決定、部品メーカーに最終データを受け渡す、までが当社の業務範囲。これを「派遣」「請負」の2パターンで行うが、「請負」では機密性が高い案件も多く、メーカー内に部署を立ち上げて常駐が求められることも。

自動車業界の「変化」にも対応…国内の自動車販売台数は年々減少している。メーカー各社はこれに対応するため、製造拠点を海外に移管してコストを抑えるなどの対策を進めてきた。しかし、当社が手掛ける「開発」という基幹業務については、今後もそのような動きは想定していない。あるいは、近年はモジュール化を進めることで1台につき3万点ともいわれる部品点数の圧縮が進んでいるが、当社では「ボディー」「ランプ」「内装品」と、モジュール化に関連しない分野のシェア拡大に注力している。当社の業種別売上高は自動車関連が69%を占めるが、全体の41%はこの3分野が占めており、これを数年内に70%にまで引き上げる。

足元業績は好調、10%成長を維持…そろそろ今第1四半期(10-12月)を終えるが、売り上げ、経常利益とも計画を1割ほど上回って推移している。加えて、成長エンジンである「人材」獲得も順調だ。今期は65人の新卒採用を予定していたが、前期実績56人を大幅に上回る80人に拡大した。今後も売り上げ、利益ともに毎期10%成長を続けていきたい。

<記者の目>
競合なくM&A(企業合併・買収)がかなわない同社が選んだ新成長エンジンは「水素水」の製造販売。かなりミスマッチではあるが、来月には大手メーカーのOEM(相手先ブランドによる生産)販売が確定しているとのこと。意外と面白い展開が待ち受けているかもしれない。

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