IPO社長会見 アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(6085) 4、5年後に利益3倍増へ

IPO 個別 社長会見


丸山雄平社長

丸山雄平社長

アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(6085)が12月18日、マザーズに新規上場した。初値は公開価格比2.2倍にあたる4600円。同社は「建築家による家づくり」をより身近にする仕組みを提供している。上場当日の記者会見で同社の丸山雄平社長=写真=は次のように語った。

建築家に気軽に相談・依頼できる仕組みを構築…当社は、2,400人を超える建築家と、工務店が開設する189カ所のスタジオをベースに事業展開している。プランや建築家との相性、コストなどを納得できるまでチェックできるコースを用意しており、検討の結果、“無理”となれば止められるのが特徴。独自に開発した自動積算ソフト「COSNAVI」により、これまで7-10日かかった見積り作業などを2、3時間でできるようになり、お客さまと一緒に予算修正できることも強み。

富裕層だけでなく、一般層も…坪単価60万-70万円での依頼が最も多く、中には50万円を切るものも。単価は3,000万円以下が全体の75%を占め、2,000万円以下も全体の26%となっている。建築家に設計を依頼すると割高と思われているが、実は一般的な注文住宅の価格帯とほぼ同水準。

受注計画上ブレペース…(9月末までに契約すると、来年4月以降の引き渡しでも5%の税率が適用されることから)9月末まで相当な“駆け込み受注”があったが、その後も受注好調。10月、11月と計画を上回る受注を獲得しており、受注の厚みが増してきている。

中期目標…売り上げは工務店と建築家からのフィーで、粗利益率が高い。3年後にはスタジオを250カ所に増やし、4、5年後に粗利益35億円(前3月期実績11億円)を目指す。もちろんこれは1つの通過点。

IPO(新規上場)の狙い…課題は認知度不足。ビッグマーケットである大都市での本格展開に向け知名度向上も狙い上場した。上場に伴う公募増資で調達した資金をマーケティングにも充てたい。

<記者の目>

「あっ、あの家いいな」と思う住宅は大概建築家が設計したもの。これまで富裕層などの利用に限られていた“建築家住宅”を、2,000万円程度の予算でも建てられる仕組みを構築しており、知名度の向上とともに利用者が増加しよう。なお、野村証券では来期営業利益を3億8,000万円(今期会社計画比43%増)と予想している。

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