IPO社長会見 日本アクア(1429) 5年後売上高1,000億円目指す

IPO 個別 社長会見


中村文隆社長

中村文隆社長

日本アクア(1429・東マ)が12月13日、マザーズに新規上場した。初値は公開価格を24%上回る2,061円。上場当日の記者会見で同社の中村文隆社長=写真=は次のように語った。

省エネ住宅の実現に貢献…当社は、建築断熱用ウレタンフォーム「アクアフォーム」の製造販売会社。屋根や壁に吹き付けて隙間を無くすことで消費電力が減り、省エネ住宅ができる。強みは、札幌から九州まで全国40カ所の営業所網と、自社施工マン200人と日本最大の施工体制を構築している点にある。ウレタンフォームの原料を安く調達できる点も強み。建設現場で人手不足が生じており、今から参入しても遅いだろう。

来12月期は4割以上の成長へ…今12月期は前期比4割増収増益を計画しているが業績絶好調。来期もこれまでと同じような勢いで伸びるとみており、4割以上の成長を目指す。成長エンジンの1つが、前期から開始したRC(鉄筋コンクリート造)向けの供給。木造住宅向けは消費増税があるため慎重にみているものの、省エネ住宅対応は必須であり、当社業績に与える消費増税の影響はないだろう。来期後半から接着剤の販売も始めたい。

中期目標…3年内に売上高300億円(今期会社計画92億500万円円)、営業利益30億円(同9億2,300万円)に引き上げたい。木造住宅向けのシェアは現状3%にすぎず開拓余地が大きく、RC向けも開拓余地十分のため、“高いハードル”ではない。また、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)などを見据え、大規模穀物倉庫の建設需要が出てくる中、倉庫案件も獲得。今後もさまざまな分野に当社のウレタンフォームが使われるであろう。私は今45歳。50歳までには売上高1,000億円企業にしたい。

中期戦略…国内の基盤を固めた上で、できるだけ早期に海外展開も図っていく。まずはベトナムなどに工場を作って日本への原料供給拠点とし、その後はフィリピン、ベトナムなど東南アジアでも販売したい。東南アジアは電力が豊富でなく、しかも暑い。断熱材が求められるエリアとみている。

株主還元…配当性向30%をメドに還元する方針。毎期増配を目指す。

<記者の目>
来年3月に設立予定の技術研究所では、マイナス25度にも耐えられる耐寒性や難燃性を高める開発に取り組む考えで、技術開発にも余念が無い。RC向けでは鹿島や竹中工務店など大手ゼネコンと取引しており、既に来期分として22億円の受注を獲得している。株価は今期予想べースでPER17倍、来期を視野に入れるとさらに割安感が高まる格好となり注目される。

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