Mr.009の新興市場 需給懸念の中、銘柄選別は活発化へ

個別 概況


中小型株市場は、信用買い残の整理が進まないガンホー(3765・JQ)の動向は引き続き懸念されよう。為替相場で円安反転の動きとなり、投資マインドの回復につながる可能性もあるが、その際には主力の輸出関連銘柄へと物色の矛先が向かい、相対的に中小型市場には関心が向かいにくい点にも注意が必要。

需給面で警戒されるのは、年末に終了する優遇税制の影響。とりわけ、足元にかけて株価の大幅な水準訂正を果たしてきた中小型銘柄は、利益確定売りの対象となるものも多くなろう。ただし、決算発表もほぼ終了し、銘柄選別は活発化すると考える。

今回はフロイント産業(6312・JQ)エムティーアイ(9438・JQ)を紹介したい。

フロイント産業(6312) 週足

フロイント産業(6312) 週足

フロイント産業は、医薬品や食品などを「製剤化」するための機械装置の専門メーカー。特に造粒装置では国内シェア70%を誇るトップメーカーである。同社は「製剤」「製造装置」および「化成品」の各技術を持ち融合させており、世界的にもこれらの3つの技術を併せ持っている企業はなく強みとなっている。

2014年2月期の第2四半期(3-8月期)業績は、売上高が前年同期比2.3%増の88億8,100万円、営業利益が同5.6%減の8億4,300万円、経常利益が同12.2%減の8億7,300万円、四半期純利益が同27.2%増の4億7,000万円となったが、ほぼ期初予想の範囲内である。14年2月期(通期)の業績は売上高が前期比12.8%増の185億円、営業利益が同19.0%増の17億5,000万円、経常利益が同8.8%増の17億6,000万円、当期純利益が同24.1%増の9億5,000万円が予想されており、期初予想と変っていない。

一方で14年2月期は「第5次中期計画VISION-50」(売上高200億円、営業利益20億円目標)の最終年度でもあるが、現在の業界環境、受注状況から判断するとこの中期目標も見据えるところにあると思われる。株価は下半期以降の復調を織り込んでいないと想定される。

MTI(9438) 週足

MTI(9438) 週足

エムティーアイは、携帯端末向けのモバイル・コンテンツ配信を中核に事業を展開。有料会員数は804万人であり、フィーチャーフォン向けの減少をスマートフォン(スマホ)向けで補う格好で、大幅に増えている状況にないものの、反転上昇が近い水準にまで到達している。スマホ向け比率は6割まで上昇してきた。

11月6日に発表された13年9月期の決算は、売上高が前期比2.7%増の301億6,000万円、経常利益が同34.0%減の11億1,900万円となった。

有料会員数こそ減少しているものの、連結子会社Jibe Mobileのキャリア向けシステム受注の好調、全国の携帯ショップで他社コンテンツの販売促進を行うリアルアフィリエイト事業が伸張。下半期にかけては回復基調が鮮明化した。

14年9月期は売上高で前期比4.4%増の315億円、経常利益で同56.3%増の17億5,000万円と回復がさらに鮮明化する見込み。株価は既に上昇を開始しているものの、業績回復は少なくとも1年は続くテーマと想定される。

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