和食「素材」に上値余地  12月上旬「和食」ユネスコ文化遺産登録で世界へ飛躍!

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和食に欠かせないしょうゆや日本酒など「素材」。12月上旬に予定されている和食のユネスコ(国連教育科学文化機関)無形文化財登録を契機に、さらなる飛躍が期待される。

10月31日に決算を発表したキッコーマン(2801)は業績絶好調。足元の株価は順調に下値を切り上げており、この先、いよいよ、三角もちあいを上放れに動く可能性が強まってきた。

今3月期第2四半期(2Q、4-9月)は売上高が1,684億300万円(前年同期比14.5%増)、営業利益は126億6,200万円(同22.7%増)だった。会社側は当初、営業利益を116億5,000万円と計画するも、極めて好調な海外販売がこれを押し上げた。

同社は世界100カ国以上でしょうゆを販売する。2Qの「海外食料品製造・販売」部門の売上高は前年同期比27.7%増の310億8,800万円だった。為替差益11億4,100万円を差し引いても同23%増と大幅拡大。しょうゆは家庭用、加工・業務用ともに好調で、とりわけロシアやドイツ、英国などの欧州市場では前年同期比2ケタ増が続いている。

しょうゆに続き、日本酒のグローバル化への期待も大いに高まっている。

11月1日、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉において政府が日本酒の関税撤廃を参加国に示す方針を固めた、との報道が。成長戦略で掲げた農林水産品・食品の輸出底上げの一環で、これにより、日本酒の輸出入が急拡大することが想定される。ちなみに政府は日本酒を含むコメ関連製品の輸出額を、2012年の130億円から、20年には600億円まで拡大することを目指している。

日本酒は時折ブームが聞かれることもあり、海外でも製造されている。例えば、キリンホールディングス(2503)は日系人の多いブラジルで「東麒麟(あずまきりん)」なる現地ブランド酒を製造販売しており、ブラジルで最も一般的に親しまれているカクテル「カイピリーニャ」のベースにも使用されている。

しかしながら、味など全体的なクオリティーは国産が断然に勝っており、TPP対象品となれば世界の美飲家からのラブコールに応えて輸出増は必至。日本酒メーカーには当然ポジティブ・フォローとなる。

関連株としては「松竹梅」ブランドでおなじみの宝ホールディングス(2531)、傘下に日本酒造メーカーを擁するオエノンホールディングス(2533)ジャパン・フード&リカー・アライアンス(2538・2部)などが挙げられる。

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