材料追跡 太平洋セメントが大増額修正 建設関連の決算発表に関心向く

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太平洋セメント(5233) 週足

太平洋セメント(5233) 週足

太平洋セメント(5233)が8日に第2四半期(4-9月)を大幅増額し、株価もこれを好感して続伸した。4営業日ぶりに420円台につっかけた後は利益確定とみられる売りに頭を押さえられたが、「もともと8月以降に複数の証券会社が推奨レポートを出すなどしていたため意外感はなかった。また、今回の増額は中間期だけ。11月12日の決算発表での通期業績の予想がポイントとなる。」(市場筋)ともされていた。復興投資で東北を中心にセメント出荷量が増加中で、来年にかけて国内の各セメント工場はおおむねフル稼働が見込まれる。第2四半期経常利益は90億円から230億円と140億円もの増額。現状での通期経常利益予想は400億円(前期比22%増)だが、500億円を優に超える上方修正が出てきてもおかしくない。現状で年間4円(3月期末2円)の配当も引き上げられる公算が高い。

相場人気の高い建設・セメント株の決算発表日
発表日 コード 銘柄 株価
11月6日 5232 住友大阪セメ 388
11月6日 5282 ジオスター 435
11月7日 1720 東急建設 556
11月7日 1811 錢高組 257
11月11日 1822 大豊建設 255
11月11日 1888 若築建設 117
11月11日 1890 東洋建設 310
11月12日 1861 熊谷組 221
11月12日 5233 太平洋セメ 419
11月13日 1805 飛島建設 158
11月13日 1815 鉄建建設 275
11月13日 5234 デイ・シイ 714
※株価は円、9日前場終値

建設株およびセメントのような建設資材関連株の物色人気は、9月の2014年東京オリンピックの誘致決定で本格化したといってもいい。もちろん、この東京五輪の開催効果は建設株などの業績には反映されず、今回の決算発表でも業績寄与は見込めない。しかし、長らく相場のなかった建設株にとって、久々にマーケットでスポットを浴びたことで「建設株の決算発表はここ数年来で初めて関心を集めている」(同)という。決算発表で新規の材料やポジティブな話が出れば、今回の場合は株価への感応度も高いはずだ。

別表は、9月以降で出来高が増加もしくは値動きの軽さが注目された銘柄群の決算発表日。大成建設(1801)大林組(1802)清水建設(1803)鹿島(1812)といったスーパー・ゼネコンについては11月12日に決算発表が集中している。それを前にして住友大阪セメント(5232)ジオスター(5282・2部)などが決算発表を行う。また、五輪決定後に商い人気が高まった東急建設(1720)、東証と大証の市場統合からやはり商い人気をリードした餞高組(1811)が11月7日と比較的早い時期に決算発表することがポイントだ。なお、10月から売買単位が10株から100株となった東急建設は8月に減益幅縮小の増額を発表している。今年は、建設関連の業績発表スケジュールも1つの材料となってきそうだ。

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