シェールガス輸入で需要増 必要不可欠な「LNG船舶」

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北米で割安なシェールガスの開発が活発化する中で、現地では大型プラント建設で日本企業の参画案件も増加している。原発に代替するエネルギー源として、日本も輸入促進に向け積極的な外交交渉が行われているが、輸入の動きが本格化すれば、輸送に必要不可欠な「LNG(液化天然ガス)輸送船」の建造の動きも拡大しそうだ。

シェールガスは、米国に加えて、カナダからの輸入も2019年をメドに安部首相とハーパー首相が合意しており、現地でのLNGプラントの開発が進めば、将来的には膨大な量が輸入されてくることになる。そうなれば必然的にLNG輸送船の需要が拡大するが、大きな低温断熱タンクを船体内にいくつか備えており、安全対策の観点からも、通常の一般的な船舶に比べて、高度な建造技術が必要。近年では、韓国など海外の造船メーカーも建造を行っているが、日本メーカーの優位性には変化がない。

明星工業(1976)は、熱絶縁工事に強い建設工事会社で海外LNG出荷基地工事で豊富な実績。LNG船の断熱工事でも高い技術力を持つ。

寺崎電気産業(6637・JQ)は、船舶、産業用の配電制御システムメーカーで、LNG輸送船向けのシステム製品で実績がある。

三井造船(7003)は、LNG船の需要増をにらんで10月に千葉事業所(千葉県市原市)の新造船建造を2ドック体制に戻すなど設備の増強に動いている。

川崎重工(7012)は、9月30日にはモス型としては世界最大船型となるLNG運搬船「グレースダリア」を日本郵船に引き渡している。

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