話題 「銅」将来的にはレアメタルに!?

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昭和電線HD(5805)が5月高値を更新。超電導線材の開発などを手掛け、リニア関連の切り口を持つ同社にも、低位材料株循環物色の流れが波及している。

リニア新幹線の山梨リニア実験線に使用するケーブルの延線車およびダクト蓋の敷設車を、日本鉄道建設公団、JR東海(9022)と共同開発したフジクラ(5803)も下値切り上げの展開。ケーブル延線車は、リニアモーターカーの位置を検出する交差誘導線や漏洩同軸ケーブルなどの延線にも利用されたとのこと。こうした実績から関心が寄せられているようだ。

超電導接続ケーブルを開発した住友電気工業(5802)を含め値動き良好な電線株。電線の主要材料、銅の相場底打ち期待感も手掛かり材料となっているようだ。

世界銅需要の4割を占める中国の景気減速、中国の最大の輸出先である欧州の景気低迷などにより、銅相場は過去1年間、右肩下がりだった。しかし、「PMIなどを見る限り、中国、欧州ともに最悪期を脱したもよう。リーマン・ショック以降、底練りが続いていたバルチック指数もここ3-4カ月は上向くなど、少し明るさが出てきた。今後半年から1年間は、銅相場は下落トレンドから脱し、下げ止まり、底打ちも期待できそう」(非鉄業界関係者)。

こうした中、伸銅品国内トップの三菱マテリアル(5711)が下値切り上げ基調。

銅山開発にも積極的な住友金属鉱山(5713)も戻り歩調にある。同社は、今3月期は銅の場合、LME(ロンドン金属取引所)7,000ドルを前提に業績予想を作成したが、4-6月期に続き、7-9月期も銅相場は前提価格を上回って推移している。また、生産量の4割を占める海外向け需要は底堅く推移、6割を占める国内向けも計画通り順調という。

産業のベース素材・銅は、長い目で見ると、世界的な銅鉱石の銅品位低下、需要拡大により「将来的にレアメタルになるといわれている」(エンビプロHD・佐野富和社長)。銅スクラップの拡充も進める考えのエンビプロ(5698・2部)も含め注目される。

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