Mr.009の新興市場 リバウンド基調継続へ ベネフィット・ワン、住友精化

個別


中小型株市場は物色意欲の強さを背景に、リバウンド基調が継続する展開となりそうだ。とりわけ、東証マザーズ市場の売買代金が増加傾向にあるなど、東証1部市場と同様、売買に盛り上がりが見られている点も前向きにとらえられる。東証マザーズ指数は、日経平均などと比較して株価位置としても相対的に出遅れ感が残るだろう。今回はベネフィット・ワン(2412)住友精化(4008)を紹介したい。

ベネフィット・ワン(2412) 週足

ベネフィット・ワン(2412) 週足

ベネフィット・ワン(2412)は、ユーザー課金ニーズのある領域でサービスマッチングを展開する企業である。福利厚生事業は、同社の創業以来の事業で、国内ではトップシェア。ビジネスモデルは至ってシンプルで、売上高は主に会員企業からの会費収入で構成される。同社が成長のドライブとして特に注力しているのが、「インセンティブ事業」「パーソナル事業」「ヘルスケア事業」となる。新機軸の事業の成長が見込まれる状況下、同社はリーマン・ショック後の横ばいの収益傾向を脱し、少なくとも今後3-4年の成長が加速する可能性が高まっている。さらなる会員の獲得施策、海外事業の動向によっては、成長に拍車が掛かる可能性もある。福利厚生事業による類似企業と比較した場合、PER水準で大幅な乖離(かいり)がある訳でない。ただし、実態はユーザー課金ニーズのある領域でサービスマッチングを展開する企業であり、現状では顧客との接点がインターネット経由になっていることも事実である。インターネット上でマッチングサービスを手掛ける企業が比較としてふさわしい可能性もある。さらに、今後は同社にとって利益成長の高い局面を迎えることになる。2005年3月期から08年3月期までの福利厚生事業の成長期、特にその初動期においては市場平均を大幅に上回るPERで評価されていた事実も忘れるべきでない。

住友精化(4008)

住友精化(4008)

住友精化(4008)は、紙おむつ用の高吸水性樹脂、化粧品向けのポリマー製品、液晶・LED(発光ダイオード)に使われるエレクトロニクスガス、医薬中間体向けの精密化学品、鉄鋼メーカー向け酸素ガス発生装置などを手掛ける化学会社。8月6日に発表された14年3月期の第1四半期(4-6月期)決算は、売上高が前年同期比55.0%増の257億1,200万円、経常利益が同200.3%増の24億400万円となった。姫路での増強設備が期初から寄与したこと、前年同期と比較して円安となったことで吸水性樹脂セグメントが大幅増収増益を達成した。同時に通期業績予想も上方修正されている。売上高で前期比33.4%増の942億円、経常利益で同38.5%増の65億円が新たな予想だが、保守的な感が否めないだろう。

戻る