IPO社長会見 ユーグレナ(2931) 2018年までにジェット燃料実用化へ

IPO 個別 社長会見


出雲充社長

出雲充社長

ユーグレナ(2931)が12月20日、マザーズに新規上場した。上場2日目に公開価格比2・29倍の3900円で初値を形成した。上場当日の記者会見で出雲充社長=写真=は次のように語った。同社は世界で初めて微細藻(和名ミドリムシ)の屋外大量培養に成功した東京大学農学部発ベンチャー企業。

現在と未来…現在はミドリムシを活用したドリンク、乾パン、クッキー、サプリメント、化粧品原料の抽出で収益の大半を上げている。将来的な収益源として期待しているのが、ミドリムシから作るバイオジェット燃料だ。JXHDなどと共同で開発しており、2018年までの実用化を目指している。実用化に向けた課題は、ミドリムシを安く作る技術と、雨の日や曇りの日も一定の生産量を維持し安定的にミドリムシを作る技術の2点。

資金使途…IPO(新規上場)で調達した資金は、バイオジェット燃料の研究開発資金と、食品・化粧品などヘルスケアの広告宣伝費に充てる。「ムシ」という言葉に引きずられ、ミドリムシをアオムシなどの虫と混同される人も少なくない。イメージ改善に向けて、来期、再来期は年2―3億円を投入し、積極的に広告宣伝する。

<記者の目>
“ミドリムシ食材”市場は90億円弱と試算され、当面はミドリムシ食材などを収益源に、最低でも年率30%の売り上げ成長を目指す考え。ちなみにミドリムシは食品用とオイル用で種類が異なる。オイル用ミドリムシの成分構成は油4割、油を取り除いた残り6割には栄養分があることから肥料や飼料に活用する。肥料や飼料の実用化は、ジェット燃料よりも早期に実現できるもよう。

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