市場求心力高まる「シェールガス関連」 信越化学、タダノ:高値更新基調、日本コンセプト:配当利回り4%、放電精密:27日に3Q開示

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信越化学(4063) 日足

信越化学(4063) 日足

クレディ・スイスが40人以上のストラテジストとアナリストの総力を結集し、このほどまとめ上げたレポート「シェールガス革命」が一部で話題。シェールガスを取り巻く現象を地域およびセクター別に概説するとともに、世界中にある魅力的な投資機会の発掘を試みている。

レポートで個別にピックアップされた26銘柄の多くが米国株で、日本株は残念ながら見当たらないが、シェールガス革命の恩恵享受が読まれる日本株は少なくない。シェールガスは、エネルギーのパラダイムシフトを呼び起こし、世界のパワーバランスに影響を与える可能性もあるため、来年も関連株発掘・物色の流れが続くとみられており、目が離せない。

中で信越化学(4063)が高値更新基調。“日本株の持たざるリスク”が意識される中、財務・経営力に優れる同社株をコアストックとして外国人投資家が選好買いしていることが大きな背景だが、北米でのシェールガス革命の恩恵をストレートに享受できる点も補強材料となっている。

タダノ(6395) 日足

タダノ(6395) 日足

注目点は「シェア26%を握る北米の塩ビ事業の収益力向上」。塩ビの主要原料であるエチレンは、天然ガスからも生産でき、米国で安価な天然ガス、シェールガスが大量供給されるようになったことで、信越化学の原料コスト競争力も格段に向上している。

「シェールガスによる素材産業の復活」を目指す米国では、シェールガスからエチレンを製造するためのプラントを増設する動きが活発化している。これらを追い風にできる日本株は、化学セクターでは信越化学のみとされる。

また、そうしたプラント増設をフォローとしているタダノ(6395)も上値追いの展開。同社は北米ではオイルサンド精製プラント向けや、シェールガス掘削現場向けの需要も獲得している。国内向けも建設用クレーンの需要増が来期も続く見通しであり、業績視界が開けてきている。

このほか、放電精密(6469・JQ)が前期に立ち上げた遠心圧縮機の部品加工も、遠心圧縮機がシェールガス生産などで使われていることを受け、最近需要が伸びているようだ。第2・四半期まで業績好調、第3・四半期は27日。

タンクコンテナを利用した液体貨物の国際複合一貫輸送サービスを手掛ける日本コンセプト(9386・JQ)も、シェールガスから生産されるエチレンなどの輸送需要を獲得できる体制にある。今12月期は期末一括30円配方針で4%の高配当利回りの点からも注目される。

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