日本経済応援プロジェクト「地方投資家の関心高い」 東京証券取引所 浦西友義常務取締役インタビュー

インタビュー


東証IRフェスタはオールジャパン体制に

東京証券取引所 浦西友義常務取締役

東京証券取引所
浦西友義常務取締役

東証と大証が経営統合し日本取引所グループが発足して1カ月半が経過したが、対外的には最も大きなイベントとなる「東証IRフェスタ2013」が15日、16日の2日間にわたって東京・有楽町の「東京国際フォーラム 展示ホール1&2」で開催される。同イベントは年1回だが、東証では全国を遊説する日本経済応援プロジェクトも展開中。東京証券取引所の浦西友義常務取締役(写真)にインタビューした。

――現在、展開中の日本経済応援プロジェクト「+YOU」でのご感想をお聞かせください。
浦西 「+YOU」では、著名講師陣の方々と東証の役員全員が手分けして47都道府県のすべてを訪問しようと精力的に活動している。私自身も青森、富山、高松などさまざまな都市に足を運んでいる。開催地では、講演が終わっても参加者の方々が講師を取り囲んで話しかけたり、全国の一般投資家との触れ合いが進んでいる。また、ある講師の方の話しで『一般的な銀行の定期預金金利が現在は0・025%から0・02%程度だが、これが単純計算で元本になるには何年になるか、という質問があった、答えは3000年から4000年!』。東証のTOPIXの平均利回りが約2%であることからも、株式投資の魅力を訴える面白い話だ。

――地方訪問すると地元企業と接する機会もありそうだ。
浦西 石川県を訪問した際には、オートバイのチェーンを製造する会社、四国に赴いた時には塩や紙を作る伝統技術を電子部品やITにつなげた企業などグローバル、ニッチ、トップの地元企業に触れることができた。「+YOU」のキャラバンを通じて、こうした地域・地元企業のPRにもうまくつながることができればと考えている。

――さて、今回の東証IRフェスタについて伺いたい。
浦西 おかげさまで、事前に募集した講演会の予約は満員御礼状態となり、投資熱の高まりを感じる。また、東証と大証が経営統合しJPX(日本取引所グループ)発足直後で最初の大きいイベントとなった。JASDAQ上場企業も今回から参加しており、オールジャパンのマーケットイベントに発展した。企業が発信するIRは財務諸表だけではない。東証IRフェスタを通じて、企業のサービスや製品・商品、経営者や広報担当の方々と直接接して、『投資の直観力』を磨く機会になればと思う。

――最後に、一般投資家の方々にメッセージを。
浦西 東証では啓蒙・教育活動の「東証アカデミー」を通じて「就活」にも役立つ企画を展開し、多くの大学からも協力を得ている。一方、投資の環境としては、先の税制改正で日本版ISA(少額投資非課税制度)がまとまり、米国において個人がメーンの確定拠出年金の制度問題も論議されることが増えてくるだろう。日本経済応援プロジェクトの副題には「一人ひとりがニッポン経済」とあるように、個々の投資家が企業のファンとなってマーケットに参加してくれることを願っている。

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