消費税狂想曲 “最後の10日間”は前年比5割増しもザラ

インタビュー


消費増税に向けた“駆け込み”需要動向などを中小企業経営者に聞いた。

中小企業経営者A「3月31日までの買いだめはすごかった。スーパーも百貨店も大混雑、駅の窓口やガソリンスタンドにも長蛇の列ができていた」

市場関係者B「どんな商品がよく売れたのか」

中小企業経営者A「食品スーパーではレトルト食品、お米、冷凍食品、調味料など保存の効くものが多く、最後の10日間は前年同期比5割増以上もザラ。家電は言うに及ばず。ホームセンターではインテリアや雑貨が良かった」

中小企業経営者C「マンションや車、宝飾品、衣服などの高額品も好調だったようだ」

市場関係者B「でもそれって、すべてが買いだめや駆け込み需要というわけではないですよね」

中小企業経営者A「その通り。 例えばゴルフクラブなどは、今まで奥さんに反対されて買えなかったけど、消費税増税だって言ったら許してくれた、なんていう消費もある。これはいわゆる“口実消費”」

市場関係者B「買いだめしたが意味がないものってどんなもの?」

中小企業経営者C「ドラッグストアでトイレットペーパーがやたらと売れていたが、単価も安いしかさばる。それなら薬や化粧品の方が意味があると思うが」

中小企業経営者A「うちなんかビールを買いだめしたが、どうせ飲むならおいしいうちにということで、毎日1本が2本になったから全然意味がない(笑)」。

市場関係者B「今後の消費についてどうみているか」

中小企業経営者A「今回の駆け込み需要は1997年以上だったという声が多い。その分、反動も大きいかもしれない」

中小企業経営者C「反動減だけなら時間とともに減るからいいが、今回の消費税増税が今までと違うのは、個人に対する減税措置がないこと。まともに家計に手を突っ込んできたからね。年金も減らされた。減税は企業のみというのがポイントだ」

市場関係者B「政府は賃上げ要請をしているが、3%も賃上げされてる?」

中小企業経営者A「上がっても3%に遠く及ばないところが大半だろう。うちは赤字なのに頑張って0.5%賃上げしたが、うちの社員なんか賃上げが『ベア』、賃下げは『アベ』、つまりアベノミクスは賃下げ政策だって冗談を言ってる」

中小企業経営者C「うちはとても賃上げできないから据え置き。でも社員も頭がいいからね、仕事量を3%分減らされちゃって困った困った(笑)」

中小企業経営者A「いずれにしても消費税は引き上げられた。幸いなのは、かなりの小売りや外食が外税メーンの表示にしたこと。消費者は嫌でも消費税を取られていることが意識できる。これを機会にもう一度税金の無駄遣いがないか国民目線でチェックしたい」

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