話題の業界「クラウドファンディング」 貸出型最大手「maneo」瀧本憲治社長に聞く

インタビュー


「投資型」に参入検討 プロの目利きで投資先選択

瀧本憲治社長

瀧本憲治社長

不特定多数の個人から小口の資金を募る手法として注目を集めている「クラウドファンディング」。そのタイプは(1)寄付型、(2)購入型、(3)貸付型、(4)投資型――に分かれる。貸付型クラウドファンディング業界のパイオニア、「maneo(マネオ)」(非上場、東京都港区)の瀧本憲治社長に今後の展望などを聞いた。同社は2007年設立で、成立ローン実績144億7,300万円と業界最大手。現在の親会社は、不動産事業や金融関連事業を手掛けるUBI(東京都千代田区)。

――御社のこれまでの歩み。

「当社は2007年、元銀行員の妹尾賢俊氏が設立。アメリカやイギリスなどでは少額借入ニーズに対応したサービスがあり、日本でも同じようなニーズがあると言われていたところへ貸金業法改正があり、今後伸びると判断して事業を始めた」

「初めは個人を対象に貸し出しをしたが、貸し倒れも多かったため、11年5月から貸し出し対象を企業に限定した。昨年から、テレビ番組『マネーの虎』をもじった『maneoの虎』という新しいサービスも始めた。これは中小・零細企業や新規事業立ち上げのための資金調達プラットフォームで、リスクを勘案して投資家1人当たり投資可能金額に上限(30万-50万円)を設け、利回りを従来に比べ若干高めにした。貸し出し対象を企業に限定してから、貸し倒れは1件も発生していない」

――金融庁などは投資型(出資型)クラウドファンディングのための法整備を進めている。投資型についてはどうお考えか。

「『貸出型』では企業に返済義務があるので資金回収しやすいが、『投資型(出資型)』の場合、出口はM&A(企業合併・買収)やIPO(新規上場)に限られる。さまざまな企業に出資するベンチャーキャピタルなら、出資先の5社に1社程度、10社に1社程度が“当たれば”十分資金回収できるが、個人が行うとなると…」

「当社も法整備され次第、投資型クラウドファンディングに参入する考え。ただ、課題を踏まえ、当社では『投資型』については『maneoキャピタル』(仮称)といったものを設立し、ベンチャーキャピタリストなどプロが目利きをして出資先を選ぶ手法を予定している。4月の設立に向けて現在準備中」

――御社自身のIPOについて。

「前向きに考えている。IPOに向けて準備をしているが、IPOにはもう少し時間がかかるだろう」

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