概況/大引け 法人税引き下げ報道が好感、97円台回復の円安も寄与、東京市場はほぼ全面高

概況


TOPIX 15分足 MA(25/75)

TOPIX 15分足 MA(25/75)

大引けのTOPIXは1,157.15の22.53ポイント高、日経平均は13,867.00円の347.57円高。東証1部市場の値上がり銘柄数は1,482、値下がり銘柄数は200。出来高は18億7,654万株、売買代金は1兆6,391億円。

安倍首相が法人税の実効税率の引き下げを検討するよう関係府省に指示したと日経新聞が報じ、東京株式市場はほぼ全面高。

日本の企業の事業環境が他国に比べて不利な状況を、円高、高い法人税率、自由貿易協定への参加の遅れ、製造業の派遣禁止などの労働規制、環境規制の強化、電力不足で6重苦と言われていました。海外の企業を日本に呼び込もうとした場合、これらの解消も求められます。円高は黒田日銀による量的・質的金融緩和で是正されていますが、日本の法人税率38%に対して、韓国は24%、シンガポールは17%と低いので、アジア諸国並みに引き下げれば、日本企業の海外流出(国内空洞化)も防げると期待されています。

株式市場の上昇で円安になったことも追い風となり、トヨタ(7203)富士重工(7270)などの自動車株が高くなり、新日鉄住金(5401)川崎重工(7012)などの重厚長大型企業も買われました。

なお、大和証券では法人減税の目的は景気刺激のみならず企業の国際競争力の確保でもあることから、今後議論がより具体化するにしたがって、製造業の国内回帰などを見据えて国内の設備投資関連銘柄などが評価される可能性もあるだろうと解説しています。

新型iPhoneが発売されるという観測に刺激を受け、東京株式市場ではソフトバンク(9984)が買われました。スマートフォンなどの電子基板に張り付け、電磁波ノイズを遮断する電磁波シールドフィルムの出荷増加要因になるという期待で、タツタ電線(5809)も値上がりしました。

住友化学(4005)は、韓国サムスン電子の有機ELタッチパネルのスマートフォンやタブレット端末向けにタッチセンサーパネルを供給していることが好材料視され、値上がりしています。

日経ジャスダック平均は1,771円の12円高。低価格帯の有料老人ホームなどを運営するメッセージ(2400)は、第1四半期の営業利益が13億8,800万円(前年同期比0.2%減益)でしたが、買われました。前年度下期にCアミーユ(サ高住=サービス付き高齢者向け住宅)を大量開設しており(通期の開設数44の内、36が下期)、第1四半期までは低稼働の施設が多く、営業減益も止むを得ないと見られていた分、営業微減益となったことは健闘したと受け止められたようです。

J・TEC(7774)は、富士フイルムと中国とタイに再生医療技術を輸出すると日経新聞で報じられ、値上がりしました。患者本人から採取した皮膚で重いやけどを治療する手法を、海外で皮膚病の治療や美容整形などに応用する計画です。

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