概況/前引け 安倍首相が法人税引き下げ検討指示で高い。ただ薄商いは継続

概況


TOPIX 15分足 MA(25/75)

TOPIX 15分足 MA(25/75)

前引けのTOPIXは1,146.49の11.87ポイント高、日経平均は13,702.20円の182.77円高。東証1部市場の値上がり銘柄数は1,181、値下がり銘柄数は424。出来高は9億2,972万株、売買代金は7,761億円。

安倍首相が法人税の実効税率の引き下げを検討するよう関係府省に指示したと日経新聞が報じたことが好感され、東京株式市場は値上がりしました。ただ、お盆休みの影響からか薄商いからは脱していません。

財務省や自民党税調の反対論は根強く、「企業優遇」との批判もありますが、SMBC日興証券では、来年度の景気に強く配慮する姿勢を読み取ることができると述べ、仮に法人税減税がないとしても、大型補正予算の策定等を通じて、来年度の景気を下支えする可能性が示唆されると解説しています。

法人税は税引き前当期純利益の約38%を納める必要がありますが、巨額の利益を上げている大企業ほど、様々な優遇税制を使いやすく、研究開発減税や、海外子会社配当非課税制度などの恩恵を受けているそうです。日本共産党の調べでは、税引き前純利益に対して実際の法人税の負担率は、三井物産(8031)で6.3%、HOYA(7741)で8.7%、三菱電機(6503)で9.5%、三菱商事(8058)で10.2%などと少なかったそうです。トヨタ(7203)は26.1%、ソニー(6758)は26.6%となっています。

法人税率の負担軽減期待からか、ソフトバンク(9984)が高く、商船三井(9104)川崎重工(7012)などの重厚長大企業の値上がりも目立ちました。

太平洋セメント(5233)は、クレディスイス証券が投資判断を「OUTPERFORM」継続で、目標株価を350円→410円に引き上げました。販売は好調であっても安値受注に走らずに、10月からの確実な値上げ実現に期待と述べています。

高砂香料(4914)は、円安の恩恵で、第1四半期の営業利益が前年同期比33.6%増益の27億6,400万円となり、通期予想は28億円(前期比55.4%減益)→50億円(同20.4%減益)に上方修正しましたが、通期予想はまだ控え目で、再増額修正が期待され、買われました。

日経ジャスダック平均は1,767円の8円高。ガンホー(3765)クルーズ(2138)デジタルガレージ(4819)J・TEC(7774)などが買われました。

東証マザーズ市場のタカラバイオ(4974)は、公募増資で最大約129億円を調達すると発表し、公募増資で株式数は600万株(発行済み株式数の5.3%)増える見通しが警戒され、朝方は売られましたが、小幅高の水準に持ち直しました。調達した資金で研究開発が進むと期待されたようです。

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