概況/前引け TOPIXは836.57ポイントの2.77ポイント安、日経平均は10,055円の104円安。オバマ大統領が共和党の「プランB」に対して拒否権行使の方針で米国株反落し、東証も連れ安。日産は野村証券が格下げ。カプコンは下方修正で安い。

概況


日経平均 15分足(5日間) MA(25)、MA(75)

日経平均 15分足(5日間) MA(25)、MA(75)

前引けのTOPIXは836.57ポイントの2.77ポイント安、日経平均は10,055円の104円安。東証1部市場の値上がり銘柄数は634、値下がり銘柄数は890。出来高は17億4,673万株、売買代金は8,988億円。

オバマ大統領は12月17日に、「ブッシュ減税」を打ち切る対象を「年収25万ドル超」→「40万ドル超」に変更し、主張をやや和らげましたが、共和党が年収100万ドル以下の家計を対象に減税措置を延長する法案を下院で採決する構えを見せているために、法案が議会を通過しても拒否権を行使する方針を明らかにしました。
「財政の崖」回避に向けた協議が年内に妥結するという楽観的な見方が後退し、昨日のNYダウは98ドル安の13,251ドルと反落したため、本日の東京株式市場も反落しました。

本日の日銀金融政策決定会合では、インフレターゲットを政策目標とすることの是非と、2%という目標が妥当かどうかは議論がされるでしょうが、決定内容には盛り込まれることはないとも予想されています。

インフレターゲットの障害となるのは財務省で、もし物価が2%上がるならいずれは金利も連動して上がるので、1,000兆円規模の負債を抱える国で2%上がれば20兆円の赤字要因になるため、財務省は抵抗するだろうという解説も聞かれました。

日産自動車(7201)は野村証券が投資判断を「Buy」→「Neutral」に、目標株価も880円→810円に引き下げたことで売られました。
足元の日本や米国、欧州で販売台数が野村想定を下回り、日本や欧州ではインセンティブなど販売費用も想定以上に増加している模様で、足元の円安を考慮しても今期の業績は会社計画に届かない公算が大きくなったと報告しています。

カプコン(9697)は2013年3月期の営業利益計画を158億円(前期比28.2%増益)→100億円(前期比18.8%減益)に下方修正したことで売られました。
「バイオハザード6」の販売本数前提を600万本→500万本に、「デビルメイクライ」の販売本数前提を200万本→120万本に、3DS向け「モンスターハンター4」の来期への延期(従来前提は200万本)が響きました。

一方、クミアイ化学(4996)は2012年10月期の営業利益が前期比14.6%増益の16億5,700万円で、2013年10月期の営業利益計画は8.6%増益の18億円と発表し、値上がりしました。
野村証券は投資判断「Buy」継続で、目標株価を580円→650円に引き上げましたが、ブラジル農薬市場の好調を反映し、持分法適用会社のIHARABRAS社の収益見通しを増額修正したことや、畑作用除草剤ピロキサスルホンのグローバル展開を背景とした高い成長性を考慮すると株価は割安感が高いと解説しています。

リブセンス(6054)は賃貸物件でリクルート住まいカンパニーと業務提携し、リクルートの物件情報を自社サイトに掲載することで集客拡大を図ることが注目されました。

米国ではシェールガスに沸くノースダコタ州などに雇用機会を求めて人が流入し、鉄鋼産業や石油化学産業などの設備増強の計画が相次いでいます。
日本でも近海には、国内天然ガス消費量の100年分に相当するメタンハイドレートがあるとされ、日本海側にも多くの資源が眠っていることが確認されているので、エネルギー資源開発が推進されることに期待して日本海洋掘削(1606)が買われました。

日経ジャスダック平均は1,392円の1円安。株価高騰が続いていたガンホーオンラインが利益確保の売りに続落となりました。

一方、アールテック・ウエノ(4573)はライセンス譲渡先のスキャンポ社がレスキュラ点眼液の米国での追加新薬申請の承認を受けたと発表。スキャンポ社は2013年3月までに米国で販売を開始するので、ロイヤリティー収入が入ってくる期待で買われました。

本日東証マザーズ市場に新規上場したユーグレナ(2931)は公募価格1,700円に対して、2,890円買い気配となっています。
2005年12月に世界で初めて微細藻(和名ミドリムシ)の屋外大量培養に成功した東京大学農学部発ベンチャー企業で、ミドリムシは59種類もの豊富な栄養素を持ち「未来の食材」とも呼ばれています。
また、JX日鉱日石エネルギーとミドリムシからジェット燃料の開発に目途を付け、2018年までの実用化を目指していることも有望視されています。

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