ホンネで迫る!! ブラインドインタビュー 個人の市場復帰は近い? 戻り売りで現金比率アップ

インタビュー 概況


不動産株、重電株のシコリ解消が課題

日経平均 週足1年

日経平均 週足1年

6月末にかけて大きく減少し、3兆円を割り込んだ東証信用買い残高だが、7月以降は相場修復とともに順調に増加に転じている。5月23日の相場急落時に買い向かった個人投資家は多かっただけに、その後の調整を経てようやく買い向かった水準(日経平均1万4,500円どころ)を回復したことから、個人投資家の市場復帰が期待されている。市場関係者に聞いた。

市場関係者A 「確かに1万4,500円どころを突破してきたことで明らかにムードは良くなっている。それでも、個人の売買に限れば新規の買いが2割程度、残りはヤレヤレの売りといったところ。売り注文の方が断然多いのが実情だ」

市場関係者B 「うちでも、1万4,500円超えでかなり余裕が出てきた。戻りを売ったことで現金比率は確実に高まっているが、決算発表が本格化してくることで、(内容を)じっくり見極めたいようだ。なにしろ、やっとシコリ玉がほぐれたばかり。ある程度は慎重にならざるを得ないのだろう」

市場関係者A 「それと、個人が好むような小ぶりの新興バイオ株とかゲーム株の人気が下火になってしまったのも痛い。それに代わる(個人の興味を引くような)値動きの軽い株が出てこないと苦しい。それと、春先に高値を付けた不動産株の戻りが鈍いことも影響しているんじゃないかな。ここに意外と個人の資金が停滞しているはずだ」

市場関係者B 「まあ、それでも、個人はファイティングポーズを崩してはいない。先の相場急落の後での立ち直りも早かった。手持ちの株の整理をしつつ、次のラウンドに向けての準備も怠ってはいないように見える。なんだかんだと言っても個人投資家にはなお余裕があるようだ」

市場関係者C 「個人の動向を探る手段として信用買い残を見てみるのもいい。ソフトバンク(9984)はここにきて、軽快な上値追いに進んでいるが、それ以外では例えば、東芝(6502)はようやく500円出没に進んできたが、4、5月高値は560円で買い残のピークも5月が6,700万株、現在は5,100万株。もう少し上値が欲しいところだろう。一方で、これも大量の買い残を抱えているみずほFG(8411)は、5月高値(233円)に接近してきたが、この間、買い残高は4億8,000万株台から3億6,000万株台へと大きく減少している。つまり、全体を見渡せばようやく買い残が増えてきた段階だが、個々には大型株の中にも、買い残の整理が徐々に進み、そのことが、新たな信用買いを呼び込んでいるようにも映る。既に個人の勢いが戻り始めているとも言えそうだ」

市場関係者A 「この先、戻り売りが消化されて、個人の市場復帰が本格化してくるといいのだが…」

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