日銀政策決定会合  新たな貸出制度に注目  ノンバンク、不動産関連に関心

セクター 概況


常和HD(3258) 日足

常和HD(3258) 日足

衆院選通過で次は19―20日開催の日銀金融政策決定会合が焦点に。

事前観測によれば、日銀は10月30日に打ち出した貸出増加を支援するための新たな貸出支援制度の詳細を公表する見通し。

日銀に当座預金を持つ金融機関に対し、国債や米国債などの担保を差し出せば、政策金利(現在0.1%)で貸し付けを行うというもので、(1)資金供給総額の上限は設定せず「無制限」(希望額全額を供給)(2)ヘッジファンドを含む国内外のノンバンクへの貸し付け解禁(円建ておよび外貨建て(3)外資系銀行の日本法人・日本支店への貸し付け解禁(円建ておよび外貨建て)――の3点が大きな特徴に挙がる。

これまで日銀は、銀行が保有する国債を購入して銀行へ資金供給することで金融緩和を行ってきたが、需要不足のため、供給された資金は日銀にある各銀行の当座預金口座に積み上がるだけで市中に出回らず、結果、経済効果は限定的だった。

一方、新たな資金供給制度が事前観測通りならば、安倍新政権が掲げる切れ目ない公共投資による需要喚起と相まって経済活動の活性化が読まれてくる。また、低金利で調達した資金を活用した対外M&A(企業合併・買収)の増加やファンドへの融資、結果的に円安につながる円キャリー取引増加も見込まれ、日本を巡るマネー環境は様変わりしてくる。

こうした中、ベンチャーキャピタルのジャフコ(8595)が高値更新基調にある。IPO(新規上場)の回復もあり、今上期の投資額に対する初値倍率は前年同期比で改善するなど、一時期に比べ良化。来年は日米ともIPO増加が予測されていることも手掛かり。また、同社にとって新たな貸出支援制度は、ベンチャーファンドに出資する金融機関の投資意欲増進につながり、5年半ぶりに立ち上げる新ファンドにもプラスに働くとみられている。

このほか、ジャックス(8584)、ポケットカード(8519)、アクリーティブ(8423)、アサックス(8772)などノンバンクや、常和HD(3258)、ヒューリック(3003)など不動産関連などに目を配ってみたい。

戻る