概況/大引け TOPIXは807.84ポイントの6.80ポイント高、日経平均は9,828円の91円高。衆議院選挙で自民党294議席、公明党31議席と合計で325議席と、参議院で否決された法案を衆議院で再可決できる3分の2を上回った。自民党は原発再稼働に柔軟姿勢のため電力株が急騰。

概況


日経平均 15分足(5日間) MA(25)、MA(75)

日経平均 15分足(5日間) MA(25)、MA(75)

大引けのTOPIXは807.84ポイントの6.80ポイント高、日経平均は9,828円の91円高。東証1部市場の値上がり銘柄数は1,033、値下がり銘柄数は505。出来高は28億5,262万株、売買代金は1兆5,343億円。

衆議院選挙は自民党が294議席を獲得し、公明党の31議席と合わせて325議席と、参議院で否決された法案を衆議院で再可決できる3分の2(=320議席)を上回りました。
衆参のねじれにより政策が停滞するというリスクが軽減されたことや、来年7月の参議院選挙で自民党が勝つと、今後3年程度の安定政権の可能性が高まったことや、日銀との連携強化で円安が進むという期待で、東京株式市場は広範囲にわたる銘柄が買われました。

前回2009年の衆議院選挙では民主党が308議席と大勝しましたが、日経平均は選挙前が高値となり、その後は調整したため、今回も選挙後の反落が警戒されていましたが、予想を上回る大勝となったことや、12月19日~20日に日銀金融政策決定会合も控えているので、追加緩和の観測から売りも控えられたようです。

ただ、来年4月に任期を迎える日銀総裁の指名に関しては、衆議院の優越はないので、安倍政権も参議院で野党の協力を得なければ思い通りの人選はできないようです。

民主党の2030年代に原発ゼロという方針に自民党は反対しているため、廃炉リスクが後退したという見方から電力株が急騰しました。
自民党も原発の安全性は原子力規制委員会の専門的判断に委ねますが、原発の再稼働は順次判断し、3年以内に結論を全ての原発についての結論を目指すため、原発の再稼働への期待で関西電力が一時ストップ高となりました。
東京電力(9501)は広瀬社長が、「原発事故の収束には国の負担が必要」と述べたことが東洋経済のインタビュー記事で報じられ、負担軽減の期待からストップ高となりました。

東京電力が3年後から運用を開始するスマートメーター(次世代電力計)は、2023年度までに2,700万世帯への導入を目指していて、市場規模は約3千億円となるそうです。
受注獲得への期待から東光高岳ホールディングス(6617)が買われました。

その他、大型液晶パネルへの設備投資で赤字が膨らみ、資金繰り難や提携の交渉で売られていたシャープも、12月4日に米半導体大手のクアルコムから最大で100億円の出資を受け、消費電力を大幅に抑えたスマートフォン向けの次世代パネルを共同開発することで大筋合意したと報じられたことをきっかけに株価は反発しましたが、信用取引の売り残が多いため、買い戻しによる踏み上げで反発が継続しました。

古河電池(6937)は昨日、午後6時半からのTBSの「夢の扉+」、東北大学未来科学共同研究センターと共同開発した「マグネシウム燃料電池」が紹介され、ストップ高となりました。
酸化する際に発電するマグネシウムの特性を生かした電池で、マグネシウムを塩水につけるだけ、あとは、空気中の酸素と反応して電気をつくり出すというもの。有害物質を排出しない、未来の「クリーンエネルギー」。大容量化の技術も開発され、リチウム電池の5倍以上の電力量を確保できると伝えました。

日経ジャスダック平均は1,393円の2円高。ガンホーオンラインはスマートフォン向けゲームの「パズル&ドラゴンズ」がアンドロイド版も好調で株価の上昇が続きました。

12月7日にジャスダック市場に上場したテクノスジャパン(3666)はERP(統合基幹業務システム)パッケージを中心に、情報システムの企画・立案から設計、開発、導入、保守まで手掛ける会社で、当面は最低でも年率10%増収益目指していることが有望視され、買われました。

戻る