ホンネで迫る!! ブラインドインタビュー “政治”に振り回されるストラテジストは予想下手

インタビュー 概況


レポート量産もその場しのぎ?

アナリストは個別株や業種の調査・分析を行う。こうしたアナリストの分析をもとに、投資の具体的戦略を設計するのがストラテジストなのだが…。

市場関係者A 「読み通りにはなかなかいかないのが相場とはいえ、それにしてもストラテジストの予想はなかなか当たらないね。あるストラテジストは、推奨モデルポートフォリオを毎月作っているが、昨年12月から今年5月までTOPIXに対して1勝5敗だ。為替予想も大外れ」

市場関係者B 「1カ月といったごく短期間なら政策で相場を動かせるが、半年も経てば『主語は相場』になる。だから相場を当てようと思ったら、主語を相場に一点集中しないとダメ。にもかかわらず、アベノミクスがどうだ、黒田バズーカがどうだと、それこそ一寸先は闇の世界でどうなるかなんて分からない“政治”を主語にレポートを量産している。それでは当たりっこない」

市場関係者A 「言っていることも、しょっちゅう変わる人がいるね」

市場関係者B 「レポートを発行し続けるのが仕事だから、いつも同じことを言っていたら商売にならない。右に曲がればそれに応じて、左に曲がればさっき言ったことは脇に置いといて、その場しのぎのロジックを展開する」

市場関係者C 「レポートを書けば書くほど、当てることがおろそかになり、当たらないレポートを量産しているなんて滑稽(こっけい)。そういう人に限って超高給取りで、接待費もじゃんじゃん使うようだね。日本経済新聞社が毎年行っているストラテジスト部門のランキングを“接待ランキング”と揶揄(やゆ)する向きも。逆に相場を主語にして当てている人はいるのか?」

市場関係者B 「いないこともないぞ。例えば、伝説のディーラとして知られる若林栄四氏なんかがそうだね」

市場関係者C 「若林氏はどうみているのか」

市場関係者B 「ドル円ですと、2013年10月に『90-93円』→13年12月に『100円』→14年7月に『85円』→15年7月に『126円』と予想しているようだ。つまり、14年7月からの1年間は強烈な円安ということになる」

市場関係者A 「『テレビや新聞に登場するような当たらないエコノミストは、14年夏に85円となると70円までいくと言い、15年7月に125円になると恥じらいもなく150円に進むと言い出すだろう』とも言っていたとか」

市場関係者B 「同氏はアベノミクスという言葉は半年内に消える、とも言っていたようだね」

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