概況/大引け 上海株式市場が続落し日本株も調整。海外の悪影響を受けにくい国土強靱化関連が堅調

概況


日経平均 15分足 MA(25/75)

日経平均 15分足 MA(25/75)

大引けのTOPIXは1,078.66ポイントの10.98ポイント安、日経平均は12,969.34円の93.44円安。東証1部市場の値上がり銘柄数は368、値下がり銘柄数は1,266。出来高は27億1,281万株、売買代金は2兆2,803億円。

上海株式市場が昨日の109ポイント安(5.3%安)の1,963に対して、本日も一時113ポイント安(5.7%安)の1,850まで売られ、大幅続落となっているため、東京株式市場も調整に見舞われました。ただ、上海総合指数がその後は下げ幅を縮めたことから、日経平均も本日の安値12,758円(前日比304円安)からは下げ幅を縮小しました。

中国では銀行に対する規制が厳しく、貸出金利や融資枠を国が制限しているため、銀行が融資できる枠を超えて不動産開発などに資金を貸す「シャドーバンキング」と呼ばれる取引が急増しています。しかし、金利が高いために返済できない企業も増えていて、金融システム不安を招くことから、中国人民銀行はシャドーバンキングに資金が流入しないように緩和措置を控えました。そのため、先週6月20日に上海銀行間金利が前日の7.660%→13.444%に急上昇し、上海株は下落を強めました。

中国の金融システムはシャドーバンキングや不良債権で危険な状態に直面していると警戒され、米国債の最大の保有国でもある中国政府が資金繰りから売却に動くという思惑が浮上すれば、米国長期金利に上昇圧力が掛かるということも不安視されています。

コマツ(6301)やダイキン(6367)、ファナック(6954)、THK(6481)などの中国関連が軟調で、米国の量的緩和策の縮小が新興国からの資金引き揚げを招き、新興国経済の成長が鈍化するという懸念から、いすゞや日野自動車などのトラック関連も売られました。

買われる銘柄は乏しい状態でしたが、海外景気に悪影響を受けない分野が資金の逃避先となったようで、国土強靱化関連の前田建設(1824)やNIPPO(1881)や、放射能汚染土壌の回収用土のう袋の前田工繊(7821)などが買われ、ウィンドウズXPのサポート終了でパソコンの買い替え需要が期待されている大塚商会(4768)、エムスリー(2413)やテルモ(4543)や日本光電といった医療関連も値上がりしました。

サザンオールスターズが5年間振りに復活し、8月に新曲発表と全国5ヵ所9公演で計35万人を動員予定の野外スタジアムツアーを始めると発表したため、所属事務所のアミューズ(4301)が収益拡大期待から買われました。

日経ジャスダック平均は1,776円の31円安。いちごグループやレーサムなどの不動産関連が売られ、ガンホーオンラインや3Dマトリックス、楽天なども下落しました。ただ、ジェイアイエヌは押し目買いが入り、反発しました。

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