概況/大引け TOPIXは801.04ポイントの1.83ポイント高、日経平均は9,737円の5円安。自民党が大勝しても衆参のねじれから政策が通りにくいという見方や、米国では財政の崖に加えて連邦債務上限問題も揉めそう。天井崩落事故の中央自動車道笹子トンネルで下り線も670ヵ所の不具合が見つかり、橋梁など国土強靱化関連高い。

概況


大引けのTOPIXは801.04ポイントの1.83ポイント高、日経平均は9,737円の5円安。東証1部市場の値上がり銘柄数は711、値下がり銘柄数は818。出来高は32億6,704万株、売買代金は2兆983億円。

日経平均 15分足 ボリンジャーバンド(25)

日経平均 15分足 ボリンジャーバンド(25)

衆議院選挙で自民党が大勝しても、参議院では自民党と公明党を合わせても過半数に達していないので、来年7月参議院選挙までは日銀法改正やインフレターゲット導入などはなかなか進まない可能性が高いという見方で、相場も上値がやや抑えられています。

また、米国で「財政の崖」問題で、共和党のベイナー下院議長はホワイトハウスは歳出削減に全く真剣になっておらず、米国経済を崖っぷちまで追い込もうとしているようだとし、議会の承認を得ずに連邦債務上限を引き上げる権限をホワイトハウスに与えるようオバマ大統領が求めていることについても、受け入れる考えがないことを強調しました。

米国は連邦債務上限は16兆4,000億ドルですが、11月末の残高は16兆3,695億ドルで、今月中の突破は確実で、その後は債務上限引き上げの議決が出るまで、強制的に大半の支出項目に10%の強制削減が執行されるので、財政の崖よりこちらの方が強烈なのだそうです。
9月で終わる2012年度の歳入は2兆4,491億ドル、歳出は3兆5,384億ドルでした。月平均3千億ドルの支出があるが、もしこれが300億ドルカットされると多方面でトラブルが発生しそうです。

中央自動車道の笹子トンネルの上り線の天井崩落事故を受けて、下り線も670ヵ所でつり天井を固定するアンカーボルトが抜けたり、さびで腐食するなどの不具合が見つかったため、国土強靱化法案の成立が期待され、PS三菱(1871)や日本橋梁やショーボンドホールディングスなど買われました。

建設業界には「花の建設、涙の保全」という言葉があるそうですが、新規建設に対しては国や地方自治体などの予算は多く振り向けられる一方で、保全や補修などのメンテナンスにかける予算は低く見積もられることを表しています。
全国の橋梁の40%弱が高度成長期に架けられており、経年劣化が進んでいて、首都高も建設後30年以上の構造物が全体の約8割と老朽化が進行しているので、早期対策を実施する必要があります。

インドネシアは6月に二輪車の購入ローンで20~25%の頭金を義務付けたため、6~8月の月間販売は最大約4割減の40万~50万台まで落ち込みましたが、9月以降は持ち直し、11月は前年同月比3%減の62万1千台とほぼ前年並みに戻りました。
頭金比率は高くなったとしても二輪車が必要な状況は変わらないため、3~4ヵ月かけ頭金を貯めてから購入した人が多かったようです。ヤマハ発動機(7272)は2011年に1車種だけだった新型車を、2012年は5車種に増やすため、販売回復が期待され、値上がりしました。

日経ジャスダック平均は1,391円の6円高。バイオベンチャーの3Dマトリックス(7777)は上期は営業赤字でしたが、外科手術に使う止血材「TDM-621」の承認も近いと期待されています。

東証マザーズ市場のリニカル(2183)は東証1部上場審査の定量基準10月末全てクリアしていて、2012年内申請かと「会社四季報」に記載されたことが注目されました。

ディーブイエックス(3079)はエキシマレーザー血管形成システム利用の冠動脈形成術で相次ぎ保険適用、拡大に弾みと四季報に記載されました。

エスイー(3423)は炭素繊維混ぜた超高強度のコンクリートを用いたプレキャスト床板を2013年春投入予定で、老朽道路橋の補修・補強用に拡販が期待されました。

サムコ(6387)は照明用LED増産背景に、採算良いCVD装置やエッチング装置などが復調していて、パワー半導体向けに有機金属CVD装置の開発に着手しているそうです。

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