概況/大引け FOMCを控え、揉み合い。KLabは5月単月が営業黒字でストップ高

概況


日経平均 15分足 MA(25/75)

日経平均 15分足 MA(25/75)

大引けのTOPIXは1,086.40ポイントの1.68ポイント高、日経平均は13,007.28円の25.84円安。東証1部市場の値上がり銘柄数は775、値下がり銘柄数は813。出来高は24億3,480万株、売買代金は1兆9,258億円。

米国で18日~19日にFOMC(連邦公開市場委員会)が開かれ、量的緩和策の縮小が示唆された場合を警戒し、東京株式市場は揉み合いとなりました。

13日のウォールストリートジャーナル紙はFRBは債券買い入れプログラムを調整したとしても買い入れが一度に全て終わるわけではなく、政策金利の引き上げに関してはまだ遠い先のことになるとの見方を示しましたが、17日の英フィナンシャルタイムズ紙はバーナンキFRB議長は19日の記者会見で、資産購入の減額時期が近いことを示唆する見込みと報じました。

市場では資産購入プログラムにより、FRBのバランスシートの規模は3兆3,670億ドルと金融危機前の約4倍に拡大しており、金融引き締めが必要になった場合の問題は大きくなると警戒されています。

野村総研のリチャード・クー氏は今回の金融相場は本来のマネーサプライの伸びをベースにしたものではなく、その一段階前のマネタリーベースの伸びをベースにしたものなので、性格が違うと解説しています。資金がジャブジャブなのは資金運用者の世界だけで、実体経済は民間がお金を借りない中でマネーサプライが増えず、低迷が続いていると述べています。これまでの量的緩和の規模が巨額で、中央銀行による資金回収は大きな金利上昇につながりかねないと指摘しています。

一方、クレディスイス証券では中期循環指標における最重要変数の1つの商業銀行の信用と貸出が弱含んでいるため、早期の量的緩和の縮小を決定できる条件はまだ整っていないと指摘し、FOMC後はリスクオンムードが復活する可能性があると見ています。

ソニー(6758)の大株主となったヘッジファンドのサードポイントは5月14日に、映画や音楽事業のソニーエンタテイメントの株式の15~20%を公開し、得られた資金をエレクトロニクス部門の立て直しに使うことを提案しました。しかし、ソニーでは一体運営を重視し、提案には消極的です。これに対し、サードポイントはソニーの保有株を500万株増やし7,000万株に引き上げたことを書簡で18日の朝に送ったとウォールストリートジャーナル紙が報じました。

ゲーム開発会社のKLab(3656)は5月に単月で営業黒字化したと発表し、ストップ高となりました。4月から提供開始の『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』や、グループ子会社が提供する『幽☆遊☆白書 -魔界統一最強バトル-』などの売上高が増加したことや、外注費などのコスト削減を計画以上のスピードで推進したことが寄与したそうです。

商船三井(9104)はクレディスイス証券が投資判断を新規に「OUTPERFORM」で目標株価は490円、海運株のトップピックと評価したことが注目されました。バルク船事業の割合が高いため、日本の他の海運会社よりも円安のプラス効果が大きい。減価償却費と債務はほとんどが円建ての一方で、海運業の大半の収入はドル建てであり、これが為替換算によって増幅する。1円の円安が利益を20億円(3.4%)押し上げると試算しています。

日経ジャスダック平均は1,825円の9円高。ユビキタス(3858)は高速起動ソフト「クイックブート」で中小規模システム向け量産品「クイックブートRTP」の販売開始と発表し、ストップ高となりました。

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