概況/前引け TOPIXは800.60ポイントの1.39ポイント高、日経平均は9,734円の8円安。総選挙後の下落を警戒し、小動き。指数寄与度の高いファーストリテイングが安い。一方、PS三菱や日本橋梁といった国土強靱化は値上がり。福井コンピュータは総選挙関連で買われた。

概況


前引けのTOPIXは800.60ポイントの1.39ポイント高、日経平均は9,734円の8円安。東証1部市場の値上がり銘柄数は761、値下がり銘柄数は739。出来高は19億6,928万株、売買代金は1兆3,682億円。

日経平均 15分足(5日間) MA(25)、MA(75)

日経平均 15分足(5日間) MA(25)、MA(75)

昨日の米国で「財政の崖」問題について、共和党のベイナー下院議長はホワイトハウスは歳出削減に全く真剣になっておらず、米国経済を崖っぷちまで追い込もうとしているようだとし、議会の承認を得ずに連邦債務上限を引き上げる権限をホワイトハウスに与えるようオバマ大統領が求めていることについても、受け入れる考えがないことを強調しました。
ウォールストリートジャーナル紙とNBCが12日に発表した世論調査では、75%の米国民が財政の崖回避に向けた富裕層の増税を受け入れると回答し、共和党支持者も約61%が、富裕層への増税を容認すると答えていたので、リード米上院民主党院内総務は共和党のベイナー下院議長は世論調査の結果を受け入れ、富裕層への増税を認めるべきとの見解を示しました。

財政の崖の回避のための交渉が平行線となっていることが警戒され、昨日のNYダウは74ドル安の13,170ドルとなり、本日の東京株式市場も16日の衆議院選挙を控え、小幅安となりました。

自民党が衆議院選挙で大勝しても、参議院では公明党と合わせても過半数に達しないので、来年7月の参議選挙まではねじれ国会が続き、自民党の政権公約も実現できないため、衆院選挙後は一旦は「安倍トレード」も手仕舞い売りが優勢になるのではないかといった見方も上値を抑えているようです。

12月7日時点で裁定買い残は4週連続で増加し、前週比801億円増加の2兆2,904億円となり、1年10ヵ月振りの高水準となっているため、ポジション解消の売りも出ているのか、本日は指数寄与度の高いファーストリテイリングが売られました。

円相場は1ドル=83円72銭と円安が進んでいますが、トヨタや本田などの自動車株も小動きで、日立は反落し、パナソニックも揉み合いとなっています。
ただ、シャープは買いが継続し、富士通も買われ、PS三菱や日本橋梁といった国土強靱化関連も物色されました。

タダノ(6395)はクレーンが米国や豪州の資源開発の需要で想定以上となっていて、今期の予想営業利益が、「会社四季報」の秋号では79億円(前期比34%増益)だったものが、新春号では91億円(前期比54.3%増益)に拡大していたことも刺激材料となり、株価は堅調となりました。

福井コンピュータ(9790)は総選挙に向けてメディア各社が出口調査システムを採用し、調査員がデータ入力する携帯端末を5千台超貸与したと「会社四季報(新春号)」に記されたことが材料視されました。

MonotaRO(3064)は工具やベアリングや作業服や軍手や梱包用品など工場や自動車整備業などで必要される資材のネット通販会社ですが、利便性の高さから、新規獲得口座が1.2万の期初想定を大きく上回る月間1.8万ペースになっていて、尼崎に1万坪級の新倉庫を2013年10月稼働予定で、現行8万の在庫品目を30万に引き上げ意向があると「「会社四季報(新春号)」で伝えられ、株価も堅調となっています。

日経ジャスダック平均は1,386円の2円高。バイオベンチャーの3Dマトリックス(7777)は上期(5~10月)は営業赤字4億5,200万円でしたが、2013年4月通期は営業黒字5億8,900万円(前期比66.4%増益)の見通しで、外科手術に使う止血材「TDM-621」の承認も近いと期待されています。

ゲートウェイホールディングス(7708)はメディアコンテンツ事業や自動車部品加工事業を行っていましたが、債務超過となっていて、11月30日にハワイを中心とした旅行会社のリージェンシーツアーズと業務提携し、ホテルやイベント企業、交通機関、物販などの手配事業を行うことや再生ファンドへの第3者割当増資を行うと発表したため、債務超過が解消されるという期待で12月に入ってから10営業日中9営業日でストップ高を記録しています。11月後半に2,150円だった株価は10,520円買い気配となっています。

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