ホンネで迫る!! ブラインドインタビュー 個人投資家になお担保余力 「追証」「投げ売り」意外と少ない

インタビュー 概況


日経平均 日足 MA(25/75)

日経平均 日足 MA(25/75)

現物投資家は虎視眈々?

東証が毎週発表する投資主体者別の売買動向によれば、6月第1週(6月3―7日)は海外投資家が買い越しに転換したものの、個人は売り越し(現物、信用ともに売り越し)だった。また、信用買い残もここにきて大幅に減少するなど、個人の勢いに陰りが見え始めている。個人投資家が置かれている現状を、ネット系証券と現物主体の地方証券それぞれの市場関係者に聞いた。

ネット証券関係者A 「世間で騒がれているほどには、(相場急落に伴う)追証による投げ売りなどは出ていない感触だ。その理由の1つには、今年5月までの相場上昇で個人の担保余力が高まっていたことと、やはり、デイトレーダーなどは売り買いの回転が早く、変わり身も早いため、投げさせられる場面までは持ちにしていない。新興市場の物色動向などにその片鱗(へんりん)が現れている」

地方証券関係者B 「うちは対面主体でお客さんも50歳代以上の年配者が大半。荒れた相場が続いているけど、それでも“ギブアップ”は少数派だ。押し目狙いのスタンスがまだ生きている。というのも、現物株を利食ったまま現金にシフトしているお客さんが意外と多い。その分、体力を温存しているように映るためだ。株価が下がるのを虎視眈々(たんたん)と狙っているようだ」

ネット証券関係者A 「前週7日申し込み現在の信用買い残が2,397億円も減少したように、相場下落に伴って、個人はある程度は手じまっているが、その分、現金キャッシュを高めている状態。今回の下げの原因がファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)によるものではなく、投機筋のポジション整理によるものと誰もが分かっているため、下げたところは狙ってくるんじゃないかな。信用の評価損率にしても、過去の経験則からは相場のボトムとされる18-19%に限りなく近づいている。相場反転は来週、18、19日のFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果待ちなのだろう」

地方証券関係者C 「“アベノミクス”でこれまで個人は儲かったが、信用取引については追証なども発生するなど、端的に言えば、今年のこれまでの儲け分を帳消しにしてしまっている。現物取引ではじっと耐えている感触だ。どうしても、個人はボラティリティが大きいと手を出しにくく、様子見となりがちだ。相場が落ち着いてくれば、買い意欲も出てくるのだが…」

地方証券関係者D 「そうは言っても、確かに相場急落で投資余力が少なくなってきており、個人の投資マインドは現状、盛り上がってはいない。現物・信用ともに毀損(きそん)しており、厳しくなっている。信用取引の場合は、日経平均で1万4,500円どころを回復してこないと、本格的には立ち直れないかもしれない。ここからの戻り売りも、結構多そうだから、上値が重くなると、信用の手じまい売りも出やすくなるかもしれないな。ここ一両日での相場反転がポイントか」

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