概況/大引け NYダウが今年初の3日続落で、円高も加速。東証は全面安で、SQ控え解消売りから日経平均採用銘柄の下げ幅拡大

概況


日経平均 15分足 MA(25/75)

日経平均 15分足 MA(25/75)

大引けのTOPIXは1,044.17ポイントの52.37ポイント安、日経平均は12,445.38円の843.94円安。東証1部市場の値上がり銘柄数は90、値下がり銘柄数は1,603。出来高は32億6,458万株、売買代金は2兆6,935億円。

昨日のNYダウが今年初の3日続落となり、円相場も3時8分には1ドル=94円丁度を付けるなど円高が加速したため、東京株式市場の調整も拡大しました。

5月22日にバーナンキFRB議長が議会証言の質疑応答で、労働市場の改善が続き、景気回復が持続的と確信できる場合には、今後数回のFOMCで債券購入ペースの縮小決定もあり得ると述べたため、世界的な株安と共に、資源国や新興国の通貨安も招き、円高も加速しました。

今週はインドネシアやインド、韓国、タイが通貨安・株安・債券安のトリプル安に見舞われました。最も流動性の高い米国株式市場はこれまで小幅な下げにとどまっていましたが、昨日は今年初の3日続落となっています。

来週18日~19日の米国FOMC(連邦公開市場委員会)で量的緩和策の縮小に対して、慎重論が出てくると金融市場の緊張感も緩和されそうですが、欧州ではギリシャが再び不安視されていることがリスク要因となっています。ギリシャでは12日、国営放送のERTを突如閉鎖したことに対する政府への抗議の声が市民や政治家の間で高まり、ギリシャの株式市場はMSCI指数がデベロップド(先進国)市場からエマージング(新興国)市場に分類ステータスを引き下げたため、2ヵ月ぶりの安値をつけました。

中国株も6ヵ月振りの安値となりましたが、格付け会社のフィッチは6月10日に、中国のシャドーバンキング(影の金融、私的融資や信託ローン、ノンバンクからの借り入れなど)が金融安定に及ぼすリスクが高まっていることや、リスクが中国以外の国々に飛び火する恐れもあると指摘しました。

東京株式市場は全面安で、円高警戒でトヨタやマツダなどの自動車株の下げも拡大し、明日の先物・オプション取引のSQを警戒し、裁定解消売りからアドバンテスト(6857)や東洋製缶(5901)、東京ドーム(9681)、ファーストリテイリング(9983)などの下げ幅も広がりました。

ソフトバンク(9984)は買収を進める米スプリントネクステルの子会社で、高速無線通信事業会社クリアワイヤの取締役会が、米衛星放送会社のディッシュ・ネットワークによる1株=4.40ドルでの株式公開買い付け(TOB)に応じるよう、株主に勧告したことで、売られました。

日経ジャスダック平均は1,797円の29円安。東証マザーズ市場に11日に新規上場したペプチドリーム(4587)がストップ高となりました。カイオム・バイオサイエンスは様々なヒト抗体をつくり出す大本となる細胞株の試作に成功したことで昨日に引き続き、賑わいました。

ジャスダック市場ではガンホーオンラインやデジタルガレージが売られ、粉飾決算のインデックスはストップ安となりました。

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