概況/前引け 世界連鎖株安と共に円が買い戻され、日経平均は急落。国内機関投資家のポートフォリオ・リバランス効果が出てきていないことも失望

概況


日経平均 15分足 MA(25/75)

日経平均 15分足 MA(25/75)

前引けのTOPIXは1,051.67ポイントの44.87ポイント安、日経平均は12,587.40円の701.92円安。東証1部市場の値上がり銘柄数は83、値下がり銘柄数は1,598。出来高は16億9,240万株、売買代金は1兆3,201億円。

米国が金融緩和の縮小に向かうという懸念から、5月以降はドルを売って新興国通貨を買う「ドルキャリートレード」の巻き戻しも活発化し、新興国の株式市場や新興国通貨も売られ、今週はインドネシアやインド、韓国、タイが通貨安・株安・債券安のトリプル安に見舞われました。

最も流動性の高い米国株式市場はこれまで小幅な下げにとどまっていましたが、昨日は今年初の3日続落となっています。

世界連鎖株安と共に円が買い戻され、円高に拍車が掛かっていますが、財務省が今朝発表した対外証券投資状況で国内投資家の中長期債投資は4週連続の売り越しとなっていて、黒田日銀の狙いの1つだった異次元緩和により、外債や株式などのリスク資産へのシフトを促す「ポートフォリオ・リバランス効果」が出てきていないことも失望され、円高に弾みが付きました。

1ドル=94円46銭まで円高が進み、東京株式市場も全面安で日経平均は一時12,415円(前日比873円安)まで下落しました。

三菱UFJモルガンスタンレー証券はテクニカル分析の解説で、ドル円相場は昨年9月13日の1ドル=77円13銭を起点とするドル高・円安局面の第3波は5月22日の1ドル=103円74銭で終わり、この8ヵ月余りの円安に対する反動局面の第4波が進行中で、7月前後で円高となると予想しています。第3波のドル高に対する38.2%押しが1ドル=93円57銭、50%押しが1ドル=90円43銭、61.8%押しが87円30銭と紹介しています。なお、「異次元緩和」の前日の4月3日の水準は1ドル=93円だったことも目安に挙げています。

円高を危惧し、トヨタやマツダなどの自動車株が売られました。

ソフトバンク(9984)が買収を進める米スプリントネクステルの子会社で、高速無線通信事業会社クリアワイヤの取締役会は、米衛星放送会社のディッシュ・ネットワークによる1株=4.40ドルでの株式公開買い付け(TOB)に応じるよう、株主に勧告しました。ソフトバンク(9984)は買収の成否が不透明になったことから急落しました。

日経ジャスダック平均は1,800円の27円安。ガンホーオンライン(3765)やデジタルガレージ(4819)が安く、粉飾決算のインデックス(4835)も上場廃止が不安視されストップ安売り気配となっています。

一方、東証マザーズ市場に11日に新規上場したペプチドリームはストップ高買い気配となっていて、タカラバイオやラクオリア創薬、カイオムバイオサイエンスなどバイオ関連の中には値上がりする銘柄も散見されます。

戻る